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B.C.B.G.な暮らし

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2007.06.11
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カテゴリ:華道
遅くなりましたが(時計も)、忘れた頃に、また先日の華展のお話です。

他の先生方が生けられたお花も少し紹介することにいたします。



私は、ほとんど、お茶席のほうにいましたので

ゆっくりと見ることもできませんでしたが、

何枚か、写真を撮りましたよ。

ようこそ、嵯峨御流の世界へ。。。。


    華務長 司所長.jpg

    華務長、司所長席。真ん中のお華は、大覚寺の新開僧正のお華。お軸は嵯峨天皇



写真が小さくて、見にくいですね。ごめんなさいね。

    七曲.jpg

    
    初夏らしい銀葉の三才格。曲いけ、七曲(しちきょく)といいます。
    (奥に七つ並んでいるのです)

    植物は、寒暖などの周囲の自然環境によって、さまざまな形をとりながら
    自在に枝を伸ばし、たわみ、美しい曲を描きますね。
    その様子を、生け表したものです。

    流す枝の取り方によって、七種類のヴァリエーションがあります。


こんなお花もあります。華展ならではで、お題がついています。
文人華といいます。

江戸時代後期になって発展した文人画の風格ある趣をいけばなの手法で表現しています。
吉祥の雅題にちなんで、清雅、簡潔にいけ表します。


     紫綬金章.jpg
 
     (雅題) 紫綬金章(しじゅきんしょう)。
          紫の藤に、黄色の枇杷の実の組み合わせ。おめでたいです。


黄甲伝芦.jpg

     (雅題) 黄甲伝芦(おうこうでんろ)。
          蟹の黄色い甲羅と横歩きの”横行の字音をかけて、黄甲。
          寿ぎの意  を通わせています。
          
          そして、その蟹が芦辺を横切って、伝うということで”伝芦”


     佳果豊登.jpg

     (雅題) 佳果豊登(かかほうとう)
          優れた果実を、佳果と名づけ、それがたわわに盛り飾られている様子です。
          文人画にも、こういった姿はよく描かれています。


以前にもご紹介したことありますが。。。


     八つ橋の景.jpg 


              八つ橋の景  (花材)かきつばた

     これは、伊勢物語の東下りの一節で
     在原業平が三河の国の八つ橋でお昼を取った時、
     八つ橋のかかる沢に、美しく咲き乱れるかきつばたをみて

  ら衣 つつなれにし ましあれば るばる来ぬる びをしぞ思ふ


     と詠んだ情景を、いけばなで表現したものです。


 京の都には、慣れ親しんだ妻がいるので、はるばるとやって来た旅が、悲しく思える

  この歌を聞いて、
  旅人たちは乾飯(携帯用の干したご飯)の上に、
  涙を落としたので、
  乾飯がふやけてしまった。。。

  と『伊勢物語 第九段』に書かれています。





以上ですが、まだまだ素敵なお花がたくさんありました。

うちは、花態がたくさんあるので、とても見ごたえがあると思います。


ぜひ、お近くで、華展をしておりましたら、足をお運びくださいませ。

                                  Mitti甫






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Last updated  2007.06.12 00:36:24
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