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B.C.B.G.な暮らし

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2007.07.10
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カテゴリ:音楽♪


         7月5日。坂本龍一氏と高谷史郎氏のインスタレーションへ。

     大徳寺.jpg
     
大徳寺に到着。6時。
まだ辺りは明るく、
西日がまぶしいくらいです。


     養徳院.jpg

大徳寺の中の塔頭。
養徳院に向かいました。


梅雨の中休み。
過ごしやすい夕方です。

     養徳院2.jpg

門をはいって、小路を奥へ奥へと。。。       



畳の部屋は、すべてふすまが取り払われ、

縁側から、庭園へと、とても開放的な感じがします。

日本家屋の素晴らしさは、こういうところにありますね。

梅雨の雨でよりいっそう、緑が濃くなった庭園側が舞台になっていて、

畳の部屋からみると、まるで一幅の絵画のように見えます。

そちらに、大きな鏡が3枚。

パソコンでリモートコントロールできるようになっています。



6時30分。

どこからともなくお香の香りが。。。

ラップトップで即興に作り出された音が少しずつ、浮遊しはじめるのです。

その音は、鎖の音であったり、鐘の音であったり、

子供の声であったり、鳥の鳴き声であったり、風のうなりであったり、

メロディや、リズムでもなく、ノイズをはらんだ音でもあります。

耳に心地よく、空間に溶け込むようです。

その音は、連なりとして存在するのではなく、

それぞれが独立していて、始まりも終わりもありません。

音が鳴り始めて、よりいっそう、空間の静寂さを感じます。

目を閉じて、耳をすませてみます。

音そのものが、空間そのものなのですね。

その音に、饗応するように、2枚の鏡がゆっくりと上下左右に動いて、

いろいろな、映像を移し始めます。

そういえば、鏡が映し出す世界って、上下反転ではなく、左右反転なんですよね。


辺りがしだいに暗くなるにつれて、

鏡が映し出す光の世界も変わり、それにつれて、音も微妙に変化していきます。


     実験ライブ1.jpg   


この空間では、時間がとてもゆっくり流れていて、

現在、過去、未来が、混在しているかのようにも感じました。

本当に不思議です。

音や光は、生まれたとたんに死んでしまうものなのですが、

鏡が作り出す映像効果によって、

その瞬間、今という時間が少し長くなったような気がします。

ひとつの音が捉える時間の広がり。。。



     実験ライブ2.jpg


     
     
目の前に見えている世界が本当なのか。鏡の世界が本当なのか。

だからどこも本当じゃないのかも・・・

でも、反対にどこも本当であるという考え方もできるのですよね。

ぜんぜん嘘のない世界の中で、

たまたま人間が本当と嘘とを使い分けているのかもしれません。

言葉にはならない、ある感覚的な世界の見方を提示してくれているかのようです。


     実験ライブ.jpg


辺りが真っ暗になったころ、鏡の世界だけが浮き上がったようになってきました。


ピアノの和音が・・・

とても美しかったです。

透明感があって、きらきらして、輝いていました。きらきらきらきら

7月の夕暮れ。

こんなに贅沢なひと時を過ごさせていただきました。

感謝いたします。











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Last updated  2007.07.11 01:28:28
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