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B.C.B.G.な暮らし

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2007.08.09
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カテゴリ:華道

今日は、河骨という植物をご紹介しますね。スマイル

夏休み前の、最後の研究会で生けたものです。


河骨と書いて、”こうほね”と読みます。

スイレン科の植物で、北海道西南部より、九州より、広く分布しています。
湿地や、浅い流水地に生える多年草で根茎が、水面下の土中に横に長く伸びます。
それが、人の手足のようにみえるので、河骨と呼ばれているそうです。

骨のようになっているので、おめでたい席では、使えませんが、
黄色い花と、艶やかな緑の葉は、どちらもとても鮮明で、
ひときわ花の色や、形が引き立ってみえて、とても印象的です。
真夏の涼しさを呼ぶ花材としては、昔から、愛用されています。

取り扱いが難しいのは、水が下がりやすい(=水が上がりにくい)ということです。

十分に水揚げをしてから、生けるようにしなければなりません。

この水揚げが、ちょっと、楽しめるのです。

理科の実験みたいでした。虫眼鏡

ミョウバン水を作ります。茶さじ1に対して、コップ6杯くらい。
(番茶でも、タバコのニコチンをとかした水でもいいそう)

そのお水を、ポンプで茎に注入します。雫


     河骨1.jpg

     先生のお手本です。

     写真ではわかりませんが、葉脈に水が行きわたっていく様子が目で、確認できます。

     一気に圧力をかけて、注入しないと、途中で、お水が止まってしまいます。
  かなり、力がいりました。


     河骨2.jpg

     三才格に、みずみずしく、生けあげました。
     足元がひとつになるように、水際立ちに注意します。



     河骨3.jpg

     家に帰ってからは、縦姿と横姿にしました。
     (この日は、お当番だったので、余った花材をいただけました)

     


葉がつやつやして、水がたくさん上がっているようすがわかりますよね。

さらに、葉の感想を防ぐために、葉の裏面にワセリンも塗りました。

人間のお肌のお手入れと一緒。

そうすると、水分の蒸発が妨げられて、花持ちがよかったです。

でも、それでも、3日までですね。夏のお花の命は、短いです。

その短い命を、こうして、楽しめるのはありがたいことです。


水に癒されます。雫

私たちの暮らしは、水辺の風景から、縁遠くなったのでしょうか。

小川や用水路。ため池、水田。。。

多様な生き物が共存する空間。少なくなったような気がします。
                                








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Last updated  2007.08.09 11:06:29
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