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テーマ:いけばな ★彡 (3200)
カテゴリ:華道
今日は、河骨という植物をご紹介しますね。 夏休み前の、最後の研究会で生けたものです。 河骨と書いて、”こうほね”と読みます。 スイレン科の植物で、北海道西南部より、九州より、広く分布しています。 湿地や、浅い流水地に生える多年草で根茎が、水面下の土中に横に長く伸びます。 それが、人の手足のようにみえるので、河骨と呼ばれているそうです。 骨のようになっているので、おめでたい席では、使えませんが、 黄色い花と、艶やかな緑の葉は、どちらもとても鮮明で、 ひときわ花の色や、形が引き立ってみえて、とても印象的です。 真夏の涼しさを呼ぶ花材としては、昔から、愛用されています。 取り扱いが難しいのは、水が下がりやすい(=水が上がりにくい)ということです。 十分に水揚げをしてから、生けるようにしなければなりません。 この水揚げが、ちょっと、楽しめるのです。 理科の実験みたいでした。 ミョウバン水を作ります。茶さじ1に対して、コップ6杯くらい。 (番茶でも、タバコのニコチンをとかした水でもいいそう) そのお水を、ポンプで茎に注入します。 先生のお手本です。 写真ではわかりませんが、葉脈に水が行きわたっていく様子が目で、確認できます。 一気に圧力をかけて、注入しないと、途中で、お水が止まってしまいます。 かなり、力がいりました。 三才格に、みずみずしく、生けあげました。 足元がひとつになるように、水際立ちに注意します。 家に帰ってからは、縦姿と横姿にしました。 (この日は、お当番だったので、余った花材をいただけました) 葉がつやつやして、水がたくさん上がっているようすがわかりますよね。 さらに、葉の感想を防ぐために、葉の裏面にワセリンも塗りました。 人間のお肌のお手入れと一緒。 そうすると、水分の蒸発が妨げられて、花持ちがよかったです。 でも、それでも、3日までですね。夏のお花の命は、短いです。 その短い命を、こうして、楽しめるのはありがたいことです。 水に癒されます。 私たちの暮らしは、水辺の風景から、縁遠くなったのでしょうか。 小川や用水路。ため池、水田。。。 多様な生き物が共存する空間。少なくなったような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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