空がなぜ青い
人類誰もが考える「空がなぜ青い」という問いから 「遠い空からみれば、地球もきっと青い」 というところまで考えた人は、 紀元前では荘子だけでしょう。 数十年前にガガーリンが言うまで ほとんどの人が気付かなかったことです。 そうです。 陰陽説をとなえた荘子は地球は青いと考えたのです。 長岡半太郎の文章を読んでみました。 「これと前後して明瞭になつたことは、 原子が陽電氣を帶ぶる核と、 陰電氣を帶ぶる電子の或る數からできてゐて、 陰陽相均しき場合に普通の状態に在ることである。」 とあります。 これは、老子の考え 『道は一を生じ、一は二を生じ、三は万物を生じる。 万物は陰を負いて陽を抱き、冲気以って和を為す。』 (「老子」四十二章)に似ています。 本来の陰陽説では陰陽というのは、 +と-ではなくて「奇数」と「偶数」です。 しかし、 長岡は今の「陰性」「陽性」と同様に普通に、 陽子のプラスと電子のマイナスを陰陽と表しています。