***ちっちゃいもの☆倶楽部***

いろいろと事件等があった日の二日後。
あの日は早朝から、しとしとと雨が降っておりました。
家を出たのは6時45分。
今回は7時からのシフトです。

傘を差してテクテク歩いていくと、やがて向こうの方にまだ明かりの灯っていない真っ暗なカフェが見えました。
誰もいる様子がありません。
でも、きっと事務所の奥には誰かいるかもしれません。
当然開くと思われた自動ドアの前に立ち、しばし沈黙。。

「････あぁ？開かねぇ･･」

あんな出来事もあって、非常に苛立っていたmilkの恐ろしい独り言がほとばしります。
そんな時、横から可愛らしい声が掛かりました。
「あのぅ・・」
振り返るとまだ若そうな女性の方がぽつりと立っていました。
「私･･今日初めてこちらに参りましたバイトの者です。6時半に来る様に言われたんです。でもどこのドアも開かなくて･･」

こいつは尋常じゃないと思いました。
開店3日目で潰れたのか？
そんなアホな。
「30分も･･･！ごめんねぇ、寒いのに大変だったね。ちょっとまっててね～」

慌てて店長の携帯にＴＥＬ。
３コール程で店長が何事も無かったかのように電話に出ました。

「おはようございます、●●（milkの苗字）です。未だにカギが開いていないのですが･･6時半からの方がずーっと外で待っていた様です。私も7時からなので出勤したのですが、、このままだと時間が過ぎてしまいそうです。
何かあったのでしょうか？」

店長は２～３秒沈黙した後、ハっとした様にこう言いました。

「そりゃおかしいな･･･。Ｍが最初にそっちに行ってる筈なんだが･･。今しばらく待ってて貰えますか？」

電話を切ったmilkはまたしても怒りに震えました。

アイツの仕業かぁーーーーっ

二日前、アイツ＠Ｍはmilkにこう言いました。

「いい？必ず10分前には出勤。そして身支度を整えたら5分前には必ずタイムカードを押せるように入店して。いいですか、5分前。」

お前のせいで5分前にタイムカードどころか遅刻扱いだよ
一体何やってんだよＭ。どっかで死んだか？Ｍ。
うむ。それも悪くないな。

やがてバイトの男の子・調理師の方もやってきて雨の中立って待つ羽目に。

バ「遅いですね・・・」
調「どうしたんでしょうね」
milk「・・・今店長に電話したんですけどね。Ｍさんがカギを持っているんですって。」
一同「そうですか・・・」
milk「・・・私、Ｍさんキライ。」
バ「・・・オレも」
milk「先日、私すっげー失礼な事を言われたんですよ。今日は絶対ガッツリ言ってやる！」
バ「おぉ、強い。何て言われたんッスか？」

そんな会話を繰り広げていた時です。
奴は悠々自適にやってきました。
そして、のんべんだらりと一言。

Ｍ「あ～すんません、寝坊しちゃった～」

・・・・・・・・コイツ、マジでコロすщ(ﾟДﾟщ)・・・・・・・・心の声

久しぶりの殺意です。
こうして、milk　VS　Ｍ野郎の戦いの火蓋は切って落とされました。

＜続く。。＞