***ちっちゃいもの☆倶楽部***

＜続き＞

Ｍは誰に侘びを入れる事もなく、カチャリとカギを開けました。
その瞬間、milk炸裂。

milk「Ｍさん。皆さん何時から待っていたと思ってるんですか？
　この子は6時半から待っていたんですよ。他の方も。
　私だって7時からのシフトだったのに！
　皆さんが外で待っていた分は、ちゃんと時給に換算して下さいね」

Ｍ「ハ・・・ハイ、すみません・・付けます」

適当ぶっこいてんじゃねぇ
ここまできたらもう誰にも止められねぇ

事務所の奥に逃げ込む様に入ったＭを、追いに追いかけ仁王立ち。
きっとmilkは般若の様な顔をしていたでありましょう。

milk「それから。この際なんで言わせて貰いますけど！」

Ｍ「何でしょうか」

milk「昨日、開店してまもなくの事ですが、私をバカ呼ばわりされましたよね。
会ってまもなくの男にあんなこと言われたのは初めてなんでかなり戸惑いましたが」

Ｍ「そんなつもりじゃなかったんだけど･･」

milk「そんなつもりでなくてもそう聞こえました失礼にも程があるでしょ」※いつの間にかタメ口

Ｍ「･･･それは失礼致しました･･･以後、気をつけます･･･」

milk「あっ！それと、バイトの子達も苛めないで下さいね。辞められたら困るでしょ」

Ｍ「苛めた覚えはないですけど･･･」

milk「とにかく！気をつけてください」※ここで般若顔終了

さて。ここまでお読みくださった皆様。
どうしてＭはここまで何も言い返せなかったか、ちょっと疑問に感じませんでしたか？

実は、前の日に会社の本社から直々にＭ宛で１本のが入っていたのです。
そう。milk父の圧力でした。
といっても何を言う事もなくmilkの名前を出して「宜しく。」しか言ってないとの事でしたが。
だからmilkも好き勝手が言えた訳です。
我ながらずるかったかな？とも思います・・。

Ｍ「･･･ところで●●さんのダンナさんて･･ここの本社にお勤めなの？」

milk「違います。父です」

Ｍ「そうだったんだ･･」

milk「それに気が付いたのは、最初こちらに面接に来た日だったんですが。
　何となくアンフェアな気がして黙ってましたし、今後も言うつもりはありませんでした。」

Ｍ「・・・」

milk「でもあまりにも酷いんだもの、Ｍさんは！もうこんな真似はしたくないです。」

Ｍ「す、すみません」

milk「･･･では、今後とも宜しくお願い致します（ニッコリ）」

本当はこんなにキッパリ言うつもりなかったんだけど・・・
Ｍの遅刻をきっかけに、milkの怒りが爆発してしまった為、
かなりのケンカ腰になってしまいました。

働きにくくなったらなったで仕方ありません。
別の職を探すまでです。

そう思っていましたが意外や意外。
あれほど猛威を振るっていたＭ（←インフルエンザか）は大人しくなり、働きやすい環境になりました。
本当に父には感謝です。

今日で仕事も６日目でしたが、まだまだ覚えることは沢山あります。
開店してまもなくなのに、もんのすごいヒマな店です。
いつ潰れるかもわからない状態ですが、とにかく今は働くのみ。
頑張ります。


そうそう。話はぶっ飛びますが、先日子供達を寝かし付けた後で映画のレイトショーを
見に行きました
蟲師という映画です。
今日は眠いのでここまでにしますが、時間が出来たらまた映画の感想でもアップします。
それではおやすみなさい