yuyuの日々

今日は母親の誕生日、毎年この日が来るとある人のことを思い出す。そう、忘れもしない、私が始めて付き合った大好きで大好きで泣いちゃうくらい惚れていたあの人のことである。母と一緒の誕生日なのだ。

彼とはバイト先で知り合った。私が高校1年生の時、バイトの面接で彼は面接官だった。
初めてみた時、
「私のタイプってこういう人なんだ！！」
って一目ぼれしちゃったんだったなぁ、、、。
自分はどんな人がタイプなのか、分からなかった。それをズバリ実物にしたようなのが彼だった。

だって、私は小学校の時から女子校で、女子中、女子高と
お兄ちゃんしか知らなかったようなうぶな女の子だったのだ！（今では想像がつかないけど）
面接で本当に質問を聞き逃しちゃったもんね（笑）

でも当時は彼には大学時代からの彼女がいて、ええとたしか25歳だったかな。私が15歳だったから、、、。（10歳上）
そりゃあもう絶望的だったよ当時。だって15のあたしからみれば二十歳以上はもう大人もいいとこだしね。
でも頑張って高校1年、2年、3年とバレンタインデーにはチョコレートをあげ、すごく仲のいい妹くらいに昇格できた！！

でも寂しかったのは、彼にお休みの日はどうしてましたかぁ～？とか聞くと、「～へあそびにいった」って言う響きの中に必ず見えない彼女の姿が浮かんだこと、、、。
高校時代はそりゃ～泣いたねぇ。お風呂とかで思い出すと、ポロポロと泣いてた。好きにならなきゃよかった～♪
なんて歌を聴いたらもうそこで泣く。みたいな。（笑）

でも大学もまたこれがバリバリの女子大だったんだけど、大学に入る前にぐんと仲がよくなって、告白された！
「大切にしますんで、僕とお付き合いしてください、、、。」
これはもうすごく嬉しかった！！3年越しの恋が実ったんだもんね。

もう毎日会って毎日電話して、音楽も映画も趣味が合うし、ショッピングも二人とも大好きだし。ライブにもたくさん行った。こんな人はもう2度と見つからないだろうと思ってた。自分が幸せすぎて怖かった。自慢の彼だった。
もう彼しか見えなかった。彼と私は結婚するものだと思ってた。

でも、あるとき別れがきた。

理由は簡単。彼は実家の香川に帰らなければならなかった。
私は東京で働きたかったし、後に留学もしたかった。やりたいこと全部やって結婚したかったんだけれど、彼は待ってくれなかった。19の私には大きすぎる決断だった。彼は29でもういい年だと思ったらしいけれど、、、。
　　　　　　どちらも引かなかった。

結婚のことを話すと、家の家族は大反対だった。もちろん19の小娘が大学を出たらすぐ香川にいってしまうなんて思いもよらなかっただろうし、彼のお家に嫁いだら、盆暮れ正月なく働かされるのは目に見えてるし、、、。　バイトも無理やりやめさせられて、父親には彼とはもう会わないと約束させられた。ちょうど内緒で旅行に行く前の日だった。家は恐ろしく厳しかった。大学生なのに門限が9時だったし。父親は私には恐ろしい存在で、絶対に逆らえなかった。

あの夏はいつもより暑くって、太陽がとってもまぶしくて、でも私は空っぽだった。彼以外に何も無かった私は本当にやることが無かった、、、。泣いて泣いてなくなってしまいたかった。


それから6ヵ月後、あるライブに私から誘って、二人は復活。でも、半年の期限付き。両親にも内緒。彼が実家に帰るまで、恋人同士のように付き合った。二人ともまだ好きあっていたから、、、。
友達からはみんな同情された。それはそうだろう。
だって、分かれる日が見えてるんだもん。私はそれでも一緒に居たかった、、、。

引越しも手伝ったし、最後の最後まで一緒に居た。
彼の車から降りる時、彼が大きな声で急に泣き出した。
最初で最後の彼の涙だった。私も一緒に泣いた。
彼の上着に自分の香水をわざとかけておいた、、、。

うちに戻るとポケベルがなった。（当時はポケベルだった！）もう泣き崩れてしまった。
その後、彼が専用の電話回線を引いて私のうちに電話してきてこっそり連絡を取っていた。電話のたびに親に見つからないかとドキドキしてワンコールのしないうちに電話に出るのが癖になってしまった。
でも、そうしていくうちに、どうしても私たちの将来の絵が浮かんでこなかった、、、。彼は私が心変わりするのを待っているつもりだったようだけれど、、、。
で、「もう電話するのやめよう、、、」私。

それから数日、我慢できずに電話してみたら、もう回線は使われてなかった、、、。終わった、完全に。つらかった。

あれから、何人もの人と付き合ったけど、好きになった人は誰もいなかった。あんなに人を好きになったのはそれが後にも先にも1度だけだった。

あれから10年。渡辺美里の歌にもあるように（古い！）早かったような、、、。でも後悔してない。今なら言える。
彼よりも大好きになった人が今一緒に居る。

でも毎年、母親の誕生日が来ると、彼の誕生日も一緒だったので、ついつい数えてしまう。そして、なにか心のおくーのほうかいっぱいになってくる。当時の音楽なんか聴くと、ちょっと泣いてしまうもんなぁ、、。

どうしてるのかな、、、頑張って連絡しないようにして、忙しくして、10年もたってしまった。ここでちょっと手紙でもだしてみたいなあ、なんて思うんだけれど、これってどう思うんだろう。迷惑かなあ。　あなたを好きになって本当によかったって、、言いたいなあ。
別にヨリを戻すとかじゃなくてね、どうしてるのかなって。

男の人はどう思うんでしょうか、、、。彼はきっと私がフッタと思って印象はよくないかも、、、。無理やり分かれさせられたことも知らないし、、、。彼はきっと寝耳に水だったと思う、、、。それがずっと引っかかっていて、、。せめて謝りたかったなあ、、、。

本気で「あの人に会いたい」とか応募したかったもんね。
神奈川と香川じゃ、遠すぎるから、もう2度と会うことは無いんだろうな、、、。せめてメールでもいいから連絡取りたいなあ、、、。手紙出しても、もう結婚して子供も居るだろうし、、、。40だし、、、。悩みます。
殿方はどうおもいますか？
あと、私と同じような女の子いる？