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テーマ:暮らしを楽しむ(387564)
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猿回しにまんまと踊らされてしまった
小心者bebe。 電話嫌いもあって 緊張はピークに達していた。 手の震えだって止まらない。 携帯を握る手から冷や汗が沸いてくる。 携帯が湿って手から滑り落ちそうだ。 しかし、チケット代の値切りなんて 前代未聞だ。 いっくら交渉術に長けてる旦那・豊だからと言って いっくらなんでもチケット代までも 負けさせた、だなんてそんなことありえるのか? 旅行会社の担当者を呼び出してもらうが、 私は未だにどう話を切り出せばいいのか どんな風にしたら相手は承諾してくれるのか 頭の中では全くと言っていいほど 整理ができていなかった。 担当者がもう電話口に出てくるではないか・・ 担当者がもう来ちゃうじゃないか・・ そんなウジウジしながら待ってる様はまるで、 新人お笑い芸人が舞台裏から自分の出番を 「今か」「今か」と待ってるようで、 早口言葉にも似た機関銃トークを 「噛んじゃうんじゃないか」とか 「自分のネタを客が笑ってくれないんじゃないか」とか 「失敗して仕事がなくなったらどうしよう」とか 今にも泣き出しそうな、 ちびりそうな感にも似た 『頭が真っ白』状態だった。 芸人bebeが紹介され、BGMと共に スポットライトを浴びながら ステージに出て行った時だった。 bebe「主人から話を聞きましたぁ!ありがとうございます♪」 bebe「それでですね、もうちょっとお願いがあるのですがぁ」 bebe「もう、1,000円負けて頂いて一人34,800円にして頂けませんかぁ?」 さっきまでの不安が表に出ていない。 まるで芸人魂である。トークに噛みはない。 bebe「実はですね、主人の父親が香港に住んでおりまして 家族が日本におるものですから、 香港―日本としょっちゅう行ったり来たりしてるんですよ!」 bebe「それにですね、今年から主人の弟が香港に駐在になりまして、 この機会にこれからも御社のお世話になりたいと思いまして」 bebe「ええ、家族皆に○村さん指名でチケットを取るように宣伝しておきますね!」 bebe「ですから、今回の所、どうにかよろしくお願いします♪」 こんな大阪のおばちゃんみたいな機関銃トークに 相手の担当者は「ええ・・はぁ・・」と 口も挟めない状態だったが、 「○村さん指名で!」の言葉に 担当者はとっても気を良くした感じだった。 こんな展開に繰り広げていったからか その担当者はしぶしぶと、そして快く チケット代お一人様34,800円(tax別)に してくれたのだった。 豊より更に1,000円負けさせ、 交渉を成功することが出来た私。 機関銃トークをぶっ放して得たものは 「カ ・ イ ・ カ ・ ン♪」 だった。 そう、薬師丸ひろ子の世界なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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