カテゴリ:その他
高校生の頃、友達のたまちゃんの家は農家で、かや葺きの大きなお家に大家族で住んでいました。 電話をかけるといつも留守番しているおばあちゃんが出てきて応対してくれるのですが、 「もしもし、○○さんの・・・・」と言うより先に 「もしもし、もしもし、誰だぁ?」とおばあちゃん。 耳が遠いので大声で 「□□ですが、たまちゃんいてはります?」 「へ? 誰だぁ? へ?」 再び大声で 「あの、たまちゃんお願いします!」 「へ? たまちゃんだっか? ・・・・今居りめぇんがぁ。」 で、ガチャン。 たまちゃんいわく、電話に出るなって言うてもすぐ出るねん。 お家へ遊びに行くと、ホントにコレで見えてるの?と思うくらい画面におでこをピタッとひっつけてお菓子を食べながらテレビを見ていたおばあちゃん。 たまちゃんいわく、ホンマは見えてへんねんで、音聞いてるだけやねん。 小さくて可愛らしく、髪はひっつめ、着物やもんぺを着てちょこちょこ動くおばあちゃんは、当時友達の間でちょっとしたアイドルに。 でもたまちゃんにとってはいつもの見慣れた光景で、何でみんなはキャーキャー騒いだんやろと、オトナになった今でも言うております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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