ある団体のモーニングセミナーに出席。
朝６時から７時の１時間、講師の講演を聞きました。
ちょっと徳した気分になりました。

講演のテーマは「無垢」。

「無垢」ということ
－メッキはいつかはげ落ちる－

無垢というコトバからすぐに頭に浮かぶものは、
「金無垢」、「白無垢」等があります。

「金無垢」とは、金塊（インゴット）。99.99％の金。
いわゆるフォーナインと呼ばれる純金のことで、
「混じりっけのない純粋な金」を意味します。

また、「白無垢」というのは、花嫁さんが結婚式に着る白一色の衣装で、
「お嫁に行く＝あなたの色に染まります」という意味を秘めています。
「あなたの色に染まれる」という純粋で素直な気持ちを持つことは、
たいへん素晴らしいことであり、大切なことです。

このモーニングセミナーは、
「日本を良くする運動」をしている団体の企画ですが、
唐突に日本を良くするなどと言っても、
何から手をつけて良いかもわかりません。

先ずは目の前の事から実践することです。
純粋無垢な気持ちで人の正しく生きる道である倫理を学び、
家族の基本の第一である夫婦仲を良くし、
家族を良くすることが、ひいては会社を、地域を、日本を、
そして地球を良くすることに繋がるのです。

その基本中の基本である夫婦は、足し算でも、かけ算でもなく、
２乗、３乗なのです。

夫婦は一心同体、分け隔てがあってはいけません。
円の中に夫と妻を描くなら、
半分から左に夫・右に妻というような別れたカタチでも、
Ｓ字状に入り組み合うカタチでも、まだ足りません。

相互が入り組んで区別できないカタチがふさわしいのです。
夫婦ともに、結婚当初の「白無垢」な素直な気持ちを忘れず、
同じ色に混ざり合うことができるなら、
そしてその素直な気持ちを持続することができるなら、
社会をにぎわす多くの家族が引き起こす問題も解決することでしょう。

ところで、先日私はゴルフに行きました。
打った球がたまたまバンカーに入って、
構えて練習のつもりでクラブをかまえた時、
たまたまクラブが球に触れてしまいました。

本当は、２打罰なのに、周囲を見回して誰も見ていないことを確認して、
クラブが球に触ったことを黙っていようとしている自分にハッとしました。
私の心は無垢じゃなかったのですね。

人に良くみせようなどと考えず、あるがまま正直に、
「無垢な気持ち」を忘れずに素直に行動したいものです。

冒頭でご紹介した「金無垢」とは、
「本物」であることを表しています。

メッキはいつかはげ落ちますが、
本物はいつまでも変わることはありません。
皆さん、正直で素直な気持ちを忘れず、
常に無垢な気持ちで本物を目指しましょう。