－専門家とは、多く失敗を経験して来た人のこと－


ある分野において徹底的に知識と経験を積んでいる人のことを、
一般的に「専門家」という名前で呼びますが、
私は、あえて、「専門家とは、特定の分野において、
ありとあらゆる失敗を経験して来た人のこと」と定義付けしたいと思います。

確かに限られた専門分野において、驚くほど膨大な時間を費やし、
多くの成功した経験を積んで来ている人は数多いのですが、
真の「専門家」とは思えません。

何故なら、その人たちは、危ない限界事例を嫌がり、失敗に近付かず、
ドロをかぶることを極端に嫌い、
或いは失敗しそうなことをうまく避けてしまう要領の良い人たちだからです。

失敗の経験が極端に少ない人に免疫力があるとは思えませんし、
失敗してこそ体験できることや見えてくることもあるのではないでしょうか。

多くの人たちは、失敗すること、恥じをかくことは、
できれば避けて通りたいと願うものです。

けれど、大半の人が嫌うそんな辛い失敗の中にこそ、
実は大いなる進歩の種が隠れていることが多いのも事実です。

電球のフィラメントの発明も、ペニシリンの発見も、青色発行ダイオードも、
実はその過程において、
多くのとんでもない失敗を経験した中から生まれたものなのです。

みんなが避けてしまう辛くイヤな失敗の過程にこそ、
進歩の種が隠れている所以です。

皆さんが起業・創業を目指される分野においても、失敗を恐れてはいけません。
失敗のおそれを敢えて避けず、信念を持って真っ直ぐ歩む人には、
要領よく、失敗を避けて来た人には見えない貴重な「経験」が、
きっと残るはずです。

世の中の大半は、頭の中だけで考え、
リスクがあると思われる分野では行動を起こさない人たちです。

もし信念があるのなら、そんな中で、敢えて愚直に行動を起こして行きましょう。
失敗しても、恥じをかいても、めげずにコツコツと行動して行きましょう。

その辛い体験は、お金で買うことはできません。
きっとあなたの血となり肉となって、
起業・創業することに計り知れないプラスの効果をもたらすことでしょう。

行動を起こす第一歩は、今、この時しかありませんよ！！