20世紀初頭のアメリカで銀行強盗を繰り返すパイク(ウィリアム・ホールデン)ら一味は、かつての仲間ソーントン(ロバート・ライアン)の追撃を振り切ってメキシコへたどり着くが、やがて野盗マパッチ将軍と対峙する羽目になり…。
ヴァイオレンス・アクション映画の鬼才サム・ペキンパー監督による「映画史上に残る」といった賛辞すら空々しく響くほどの一大傑作ウェスタン。スローモーションを駆使した“デス・シャワー”とも称されるクライマックスの大銃撃戦は、これを超えるヴァイオレンス・シーンは今までも、そしてこれからも絶対に現れないと確信する。また、もう若くはない枯れた男たちの哀惜と、西部への挽歌。これこそペキンパー映画の真骨頂でもある。メキシコ民謡を巧みに取り入れたジェリー・フィールディングの音楽も、哀しくも美しい。これを観ずに死ぬことは、もはや人生の喜怒哀楽の半分は放棄したのと同義であるとみなしていいだろう。
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