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カテゴリ:限定CD
●一昨年の『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、昨年の『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』(2018年)に続き、今年は『アビイ・ロード』(1969年9月26日発表)の50周年記念エディションが、3CD+BLU-RAY(オーディオ)のスーパー・デラックス盤で登場! ●ジョージ・ハリスンによる名曲「サムシング」やリンゴ・スターの代表作「オクトパス・ガーデン」、そしてアルバム後半を飾る見事なメドレーなど、ザ・ビートルズ解散前最後のレコーディングでありながら、バンドとしての一体感に溢れる名曲をトータル性豊かに収めた作品は、全英で17週連続、全米では11週連続1位となるなど世界的な大ヒットを記録。その後も現在に至るまでセールスを拡大し続け、後のアーティスト達にも大きな影響を与え続ける、彼らの名だたるアルバム群の中でも特に最高傑作とされる歴史的アルバムです。 ●DISC 1には、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとミキシング・エンジニアのサム・オケルが8トラックのセッション・テープから作り直した、アルバム本編の「2019ステレオ・ミックス」を収録。彼らによるオリジナルの本質を外すことなく現代的な視点を取り入れたフレッシュなミックスは、ファンや評論家からも高い評価を得ています。 ●DISC 2とDISC 3には、アルバムに収録された全曲の他、同時期のセッションからのシングル「ジョンとヨーコのバラード」「オールド・ブラウン・シュー」や、ポール・マッカートニーが他アーティストにプレゼントした「グッドバイ」「カム・アンド・ゲット・イット」を含む、スタジオ・アウトテイクやデモ23トラックをレコーディングの日付順に収録しています。そのほとんどが未発表、特に「ハー・マジェスティ」も挟まれたメドレー「ザ・ロング・ワン (トライアル・エディット&ミックス ? 1969年7月30日]」には、ファンの誰もが驚喜すること間違いなし! ●BLU-RAYオーディオには、アルバム本編「2019ステレオ・ミックス」のハイレゾ音源に加え、5.1CHサラウンド・ミックスのDTS-HDマスターオーディオ、更には最新のドルビー・アトモスによるミックスを収録。 ★輸入国内盤仕様/完全生産限定ボックス・セット/3CD+ブルーレイ(音源のみ) ★100ページの豪華ブックレット付(序文:ポール・マッカートニー/ジャイルズ・マーティン、本文:ケヴィン・ヒューレット、リンダ・マッカートニー撮影の未発表写真他) ★日本盤のみSHM-CD仕様/英文ライナー翻訳・歌詞対訳付“ザ・ビートルズのレコーディングの旅路には多くの紆余曲折があり、僕らは勉強を重ねながら、スリリングな体験をしてきた。そして今でも、それらの魔法にまだ心を奪われている”― ポール・マッカートニー ~『アビイ・ロード』50周年記念エディションの序文より~ <プレス・リリース翻訳> 2019年8月8日 ロンドン発― 50年前の今日、1969年8月8日、世界で最も有名なバンドのメンバーが、ロンドンのEMIレコーディング・スタジオから出て、隣接するアビイ・ロードにある横断歩道を一列で渡った。カメラマンのイアン・マクミランが脚立の上でバランスを取りながらカメラを構え、警察官が信号を操作して交通を遮断している間に、ザ・ビートルズはジョン・レノンを先頭に、リンゴ・スター、ポール・マッカートニー、そしてジョージ・ハリスンという順に並び、横断歩道を3往復した。このときに撮影された写真は6枚のみ、そのうち5枚目がザ・ビートルズの最後から2枚目のスタジオ・アルバム『アビイ・ロード』のジャケットに使用された。アルバムのタイトルはスタジオ前の並木道の名前に由来している。1969年9月26日に発売された『アビイ・ロード』は、『レット・イット・ビー』が1970年に発売されたことから、ザ・ビートルズの最後のアルバムではない。しかしながらこれは、ジョン、ポール、ジョージ、そしてリンゴがバンドとして共にレコーディングした最後のアルバムである。ザ・ビートルズはこの『アビイ・ロード』の記念日を祝い、アップル・コープ/キャピトル/ユニバーサル・エンタープライズから9月27日に世界に向けて美しいパッケージの記念盤をリリースする。現在予約受付中のこのアルバムは、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとミキシング・エンジニアのサム・オケルによって、アルバムに収録された17曲がステレオ、ハイレゾ・ステレオ、5.1サラウンド、そしてドルビー・アトモスでミキシングし直され、そのほとんどが未公開である23曲のセッション・レコーディングの音源が加えられている。 “ザ・ビートルズのレコーディングの旅路には多くの紆余曲折があり、僕らは勉強を重ねながら、スリリングな体験をしてきた。そして今でも、それらの魔法にまだ心を奪われている”と『アビイ・ロード』の記念エディションの序文でマッカートニーがそう書いている。 『アビイ・ロード』が追加のセッションやデモ録音を加えてリミックスされるのは今回が初めてとなる。過去に『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』がリミックスされ、追加の音源を収録した記念盤としてそれぞれ2017年、2018年にリリースされて世界中で大きな話題となった。今回の新たなヴァージョンは、その流れを組むものである。『アビイ・ロード』の新たなステレオ5.1サラウンドとドルビー・アトモスでのミックスを実現するためにマーティンとオケルは、アビイ・ロード・スタジオの音響復元のスペシャリストと、エンジニアのエキスパート集団と共に作業にあたった。このまったく新しい『アビイ・ロード』では、オリジナルの8トラックのセッション・テープから起こした新たなステレオ・ミックスがフィーチャーされている。このミキシングをプロデュースするために、ジャイルズは、父のジョージ・マーティンが監修したアルバムのオリジナルのステレオ・ミックスを参考にした。 “魔法は楽器を奏でる指先、ザ・ビートルズの声のブレンド、そしてアレンジの美しさからきている”とジャイルズ・マーティンは、新たなエディションのイントロダクションでこのように書いている。“我々は単純に、これらの曲がレコーディングされたときと同じような衝撃と、すべてにおいてフレッシュなサウンドになるように心がけた” 『アビイ・ロード』のスーパー・デラックス・ボックス・セットには40曲が収録される。これはCD3枚組(ステレオ)とブルーレイ・ディスク1枚(ドルビー・アトモス、96kHz/24 bit ハイレゾ・ステレオ、そして96kHz/24bit DTS-HDマスター・オーディオ5.1)で、アルバムの2面部分の大メドレーである「ザ・ロング・ワン」のトリアル・エディット&ミックスも収録されている。4枚のディスクは、12インチx 12インチで100ページのハード・カヴァーの本のスリップ・スリーヴに収納されている。この本ではマッカートニーが前書き、マーティンが序文を書いている。そして本文はザ・ビートルズの歴史研究家で、作家、ラジオ・プロデューサーでもあるケヴィン・ヒューレットが、ザ・ビートルズの『アビイ・ロード』セッションの何か月も前からの状況、一曲ずつの詳細とセッションの話、ジャケットのデザインと写真撮影、そしてリリース後のアルバムへの反応などを洞察力の深い文章で執筆している。また、音楽ジャーナリストで作家のデヴィッド・ヘプワースが、50年間に亘ってアルバムが与えた影響についてのエッセイを寄せている。この豪華本には、過去に未発表のレアな写真が散りばめられている。そのほとんどはリンダ・マッカートニーが撮影した写真だ。また、初出の手書きの歌詞、スケッチ、ジョージ・マーティンの手書きの楽譜、ビートルズ関係の手紙のやり取り、レコーディング・シート、テープのボックス、そしてオリジナルの印刷広告も復刻されている。スーパー・デラックス・デジタル・オーディオ・コレクションでは、購入すると全40曲を通常のMFiTフォーマットでのストリーミングが可能で、ハイレゾ・オーディオ(96kHz/24bit)でのダウンロードもできる。 『アビイ・ロード』の限定デラックス・ヴィニール・ボックス・セットは、スーパー・デラックス・コレクションの40曲がすべて180gの重量LP3枚に収められている。アルバムの新たなステレオ・ミックスのLPは忠実に複製されたスリーヴに収められ、セッションを収めた2枚のLPはペアで独立したジャケットに収納され、リフト・トップ・ボックスの中に4ページのインサートと共に入っている。デラックス2CDセットは、新たなステレオ・ミックスと、セッション・テイク、デモ・レコーディングから17曲をピックアップして、オリジナルのアルバムの曲順通りに並べた。2枚のディスクはデジパック仕様で、スーパー・デラックス・ブックからの要約版となる40ページのブックレットが付属している。アルバムの新たなステレオ・ミックスは 1CD形式、そして180gのLP1枚、また通常のダウンロード、そしてMFiTオーディオでも購入可能だ。加えて、アルバムの表と裏のジャケット写真を使用した限定版ピクチャー・ディスクも発売される。 『アビイ・ロード』のスーパー・デラックス・エディションそして、デラックス・エディション・ヴィニール・ボックスに収録された23曲のセッションとデモ・レコーディングは、「アイ・ウォント・ユー」を筆頭に、レコーディングされた日時が早い方から日付順に並んでいる。 1969年2月22日、ザ・ビートルズはロンドンのトライデント・スタジオで、プロデューサーのジョージ・マーティンと、エンジニアのグリン・ジョーンズと共に「アイ・ウォント・ユー」のレコーディングを一晩で行った。今回の『アビイ・ロード』の新たなエディションでは、このセッションのテイクと、最後の部分に対して、のちにEMI スタジオで行なわれたトライデントのマスターの8トラックからのリダクション・ミックスを組み合わせて、初めてオーバーダブされたビリー・プレストンのスリリングなオルガン・ソロを露わにした。アンプの音を最大にしていたところから、ザ・ビートルズはスタジオがあるソーホーの近隣住人から音がうるさいという苦情も受けていたようだ。このテイクはジョン・レノンの“みんな準備ができているんだよ!”という叫びから始まる。そして苦情が来ていると知ったあとでレノンはこう答えている。“こんな真夜中に奴らはここで何をしているんだ?”そして、レコーディング後にはこう言っている。“もう一回大きな音でやってみよう。それでもダメだったら、次は音を小さくしてやろう。別の形でやればうまくいくかも。OK、じゃあ最後にもう一回大きな音でいくよ。大きな音でやるのはこれが最後のチャンスだ!” この騒々しいトライデントでのセッションが行われた同じ月に、マッカートニーはアップル所属のメリー・ホプキンのために書いた「グッドバイ」のホーム・デモをレコーディングし、ハリスンはEMIレコーディング・スタジオで「サムシング」のデモをひとりでレコーディングした。どちらのデモも、この新たな『アビイ・ロード』に収録されている。「グッドバイ」は今回初めてリリースされる。そしてジョージの「サムシング」のデモは、『アンソロジー3』にギターとヴォーカルのヴァージョンが収録された経緯はあるが、今回の記念エディションのミックスでは、初めてヴォーカル、ギター、ピアノがフィーチャーされたデモが収録される。 4月中旬から5月初めのセッションのためにザ・ビートルズは再びEMIスタジオとオリンピック・サウンド・スタジオに集結する。4月14日、レノンとマッカートニーは、EMIスタジオ3で、ジェフ・エメリックをバランス・エンジニアに迎えてシングル「ジョンとヨーコのバラード」をレコーディングする。2日後、このシングルのB面の「オールド・ブラウン・シュー」がレコーディングされた。これらのトラックのレコーディング以外にも、この時期あと3曲のレコーディング・セッションが行なわれていた。「オー!ダーリン」、「オクトパス・ガーデン」、そして「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」である。これらはこの『アビイ・ロード』の記念エディションに収録されている。 『アビイ・ロード』でのセッションの残りは7月と8月に行なわれた。プロデューサーはジョージ・マーティン、そしてチーフ・エンジニアはジェフ・エメリックとフィル・マクドナルドが交代で務め、EMIの新しいミキシング・コンソールである画期的なTG12345を操作した。7月2、3、4日に、マッカートニーとハリスン、そしてスターが「ゴールデン・スランバー」~「キャリー・ザット・ウェイト」をメドレーとしてレコーディングした(レノンはスコットランドで自動車事故に遭い、病院に入院中だった)。初日のセッションのテイク1~3がこの記念エディションに収録されている。また7月7日のスターの誕生日に行なわれた「ヒア・カムズ・ザ・サン」のマッカートニー、ハリスン、そしてスターのバッキング・セッションも収録されている。 7月21、22、23日に、ザ・ビートルズはスタジオで「カム・トゥゲザー」をレコーディングし、7月25、29、30日にも追加のセッションが行なわれた。記念エディションには、テイク5が収録されている。7月23日、ザ・ビートルズは「ジ・エンド」のレコーディングを開始する。この曲ではポール・マッカートニーの不朽の2行詩“結局は君の得る愛は/君の作る愛と同じ”と共に、ビートルズのレコーディングで唯一となるスターのドラム・ソロがフィーチャーされている。この『アビイ・ロード』の新エディションでは、テイク3を収録した。翌日、「サン・キング」と「ミーン・ミスター・マスタード」のセッションで34回ものテイクを重ねる前に、マッカートニーはのちにアップル所属のバッドフィンガーのヒット曲となった「カム・アンド・ゲット・イット」のスタジオ・デモをレコーディングした。このデモのオリジナルである1969年のステレオ・ミックスは、マッカートニーとレノンがコントロール・ルームにいるときに作られたもので、今回初めてリリースされる。「サン・キング」と「ミーン・ミスター・マスタード」のセッションからのテイク20も同様に初出となる。7月25日には、さらに「ポリシーン・バン」と「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」の2曲がエピック・メドレーの一部としてレコーディングされた。このセッションからはテイク27を収録している。 ハリスンがレアで巨大なモーグ・シンセサイザーをスタジオに運び込み、ビートルズのメンバーが4曲でシンセサイザーを弾いた。それらは、「アイ・ウォント・ユー」(レノン)、「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」(マッカートニー)、「ヒア・カムズ・ザ・サン」と「ビコーズ」(ハリスン)だった。新たに発明されたこの楽器がかなり早い段階でポップ・レコードに使用された例と言える。1969年の8月のスタジオ・ワンでのセッションの最後の方で、ジョージ・マーティンが何曲かのアレンジを書いた。マーティンの楽譜に従って行われた「サムシング」と「ゴールデン・スランバー」~「キャリー・ザット・ウェイト」のオリジナルのオーヴァーダブ・レコーディングが『アビイ・ロード』の記念エディションに収録されている。 ザ・ビートルズがバンドとして共にEMIスタジオに入るのは1969年8月20日が最後だった。この日の夕方からのセッションで『アビイ・ロード』のマスター・テープを仕上げた。このときにアルバムの曲順も決定した。サイド1は「カム・トゥゲザー」で始まり、「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」、「サン・キング」、「ミーン・ミスター・マスタード」、「ポリシーン・バン」、「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」、「ゴールデン・スランバー」、「キャリー・ザット・ウェイト」そして「ジ・エンド」のメドレーをサイド2に入れることに決まった。この「ザ・ロング・ワン」と呼ばれているメドレーは、ここではトライアル・エディット&ミックスが使われており、「ハー・マジェスティ」(最終的には曲目にない隠しトラックとして「ジ・エンド」の終了14秒後に入れることとなった)を含めてこの『アビイ・ロード』の新たなエディションに収録されている。 1969年9月26日の『アビイ・ロード』のリリースの数週間前、アップル社の広報のデレク・テイラーが“レコーディング・セッションは、通常午後2時に開始して夕方で終了する、いかにも職人らしいものだった”と打ち明けた。世界中の工場で『アビイ・ロード』のLPが何百万枚もプレスされた。アルバムはザ・ビートルズにとってまたしても大ヒットとなり、イギリスのアルバム・チャートでは17週連続で1位の座に君臨し、アメリカのビルボードのアルバム・チャートでは11週連続で1位だった。『アビイ・ロード』のアルバムで、ジェフ・エメリックとフィル・マクドナルドは、その年のグラミー賞の最優秀アルバム技術賞(クラシック以外)を受賞した。1995年、『アビイ・ロード』は、“歴史的な重要作や長年品質が保たれている作品”に送られるレコーディング・アカデミーのグラミー殿堂賞を受賞した。ザ・ビートルズ最大のセールスを記録したスタジオ・アルバムである『アビイ・ロード』の世界的な人気とその影響力は、アルバムの発売以来、今でも拡大を続けている。 『アビイ・ロード』の発売以来、アルバムのジャケットになった横断歩道は、世界でも有数の観光地であり、写真撮影スポットとなっている。この場所は歴史的なランドマークとして保護され、毎年何万人ものビートルズ・ファンが訪れている。ザ・ビートルズのアルバムの成功により、EMIレコーディング・スタジオは、アビイ・ロード・スタジオに名前を変更した。ユニバーサル・ミュージック・グループが所有、管理するアビイ・ロード・スタジオは、世界的にもっとも有名なレコーディング・スタジオで、世界の音楽業界でも象徴的な存在となっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月10日 00時32分09秒
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