ジャズ史上最高のカリスマと称されるサックス奏者、ジョン・コルトレーン(1926-1967)の未発表スタジオ・アルバムが、9/27(金)に全世界同時発売されることが明らかになった。
今回発売される『ブルー・ワールド~ザ・ロスト・サウンドトラック』は、その『ザ・ロスト・アルバム』の翌年の1964年6月、カナダ国立映画制作庁の委嘱で、フランス語映画「Le chat dans le sac (英題:The Cat in the Bag)』(日本未公開)の為に、マッコイ・タイナー(ピアノ)~ジミー・ギャリソン(ベース)~エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)という通称・黄金のカルテットを率いてルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオにて録音された音源。名実ともにグループの絶頂期のパフォーマンスとされる。
当時アルバムとして発売されず、また、録音された5曲はいずれもコルトレーンのオリジナル曲の再演であったため、熱心なファンの間でも映画にはオリジナル・ヴァージョンが使用されているものと思われており、映画用に再録音されたものであるとは長らく知られていなかった。
今回、セッションの全音源(合計8テイク)がフル・ヴァージョンでまとめられ世界初リリースされる。
コルトレーンと言えば、2018年、未発表スタジオ録音作『ザ・ロスト・アルバム』が大ヒットを記録しており同作は、日本でも昨年度ジャズ・アルバム最大のセールスを記録し、第33回日本ゴールドディスク大賞「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。