カテゴリ:季節のこと
(その形は いかさまにかと、問ひたまへば。) (スサノヲが)その姿かたちを尋ねると、 答白彼目如赤加賀智而身一有八頭八尾。 (それが目は、あかかがちなして 身ひとつに、かしらやつ、をやつ、あり。) 「目はホオズキの様に真っ赤で、ひとつの胴体に八つの頭と八つの尾があり、」 ******** 古事記の 須佐之男命の大蛇退治の お話の ところに 赤加賀知という名前で ホオヅキがでてきます。 なので 古事記の時代から 日本にあったんですね。 スサノオ【電子書籍】[ 酒井董美 ] ******** 鬼燈 鬼灯 酸漿 輝血 (カガチ) 赤加賀知(アカカガチ) Groundcherry 地のさくらんぼ Chinese Lantern 中国ランタン 鬼灯を地にちかぢかと提げ帰る 山口誓子 鬼灯市に遭ひし人の名うかび来ず 石田波郷 この二つの句 季節が違うのだそうです。 鬼灯市というと 夏 鬼灯というと 秋の季語になります。 ******** 枕草子では 大きいものがよいものに あげられ おほきにてよきもの 法師。くだもの。家。餌嚢。硯の墨。男の目。あまりほそきは女めきたり、 又鋺のやうならんはおそろし。火桶。酸漿。松の木。 山吹のはなびら。馬も牛も、よきは大にこそあめれ。 * 源氏物語では、ほおづきのようにふっくらとしてかわいいと 玉鬘さんを例えてます。 酸漿(ほほづき)などいふめるやうにふくらかにて、髪のかかれる隙々うつくしうおぼゆ。 ******** 提灯小僧 宮城県に伝わる妖怪で、顔の色は ホオヅキの実に例えられます。 ******** ホオヅキは、利尿剤、解熱剤や咳止めとして利用されてきました。 また、古くから、ホオズキには子どもの疳(かん)の虫を封じ、 子宝に恵まれ、延命長寿の薬効があるという言い伝えもあったそうです。 ただし 根(酸漿根)は 妊婦さんに禁忌なものなので 女性には飲ませてはいけないとされてます。 ******** 食用のほおづきがあります。 今年は 探して食べてみたいなと 思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.04 07:38:56
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