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2023.09.06
カテゴリ：季節のこと
あかあかと日は難面も秋の風 芭蕉 強い日射しが容赦なく照りつけ、残暑はなお厳しい中にも、 寂しい秋風の気配が漂いはじめ、長旅の旅愁をいっそうつのらせる。 秋の風のお話。 秋の風に 名前がついたものがあります。 【野分（のわき）】 野の草を分けて吹くような秋の暴風 台風の事でしょうか 吹き飛ばす石は浅間の野分かな 芭蕉 【雁渡し（かりわたし）】 初秋の頃に吹く北風。青北（あおぎた）。 この季節に 雁が北から渡ってくるからのようです。 草木より人翻る雁渡し 岸田稚魚 【いなさ】 南東の風。台風がもたらす強風をさすことが多く，雨の前兆とされる。 入船やいなさそよぎて秋の風 山口素堂 【金風（きんぷう）】 秋風のこと。黄金色の稲穂を揺らすことに由来 【木枯らし】 晩秋から初冬に吹く冷たい北風で、 木の葉が吹き落とされ、枯れたようになってしまうことに由来。 海に出て木枯らし帰る所なし 山口誓子 【おろし】颪 冬山から吹き降りてくる冷たい強風。 【空風（からっかぜ）】 主に山を越えて吹きつける下降気流 山を越える際に温度、気圧ともに下がることで空気中の水蒸気が 雨や雪となって山に降るため、山を越えてきた風は乾燥した状態 雪は来でから風きほう空凄し 曽良 【色なき風】 「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに」久我太政大臣雅実から お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2023.09.07 11:45:29
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