漫画家で古本好きの喜国さんの『本棚探偵の冒険』そして『
本棚探偵の回想』。
好きなミステリ系の古本を探すべく、精力的に動き回っています。
その文体がアドレナリン全開で、読んでいるこちらまで興奮してきてしまうほど。
いや~この人ホントに本が大好きなのね~。
でも、一般的な古本マニアのおじさん達とは心のどこかで一線を画している。
中でも「他人家の本棚」で我孫子さんの新居へ行き、他人の本を本棚に並べる作業で悦に入る喜国さん・・・その並べ方の哲学は素晴らしい。(参考にしたいくらい)
本並べの趣味が超越して本棚から作り、その本棚を埋めるために本を買うのか、本を買うために本棚を作るのか、自分でも分からなくなってしまっただなんてΣ(゚□゚;)
『冒険』の方は文庫でも出ていますが、(高いけど)単行本をオススメします。
喜国さんの本に対する愛情が感じられる、凝りに凝った装丁。
今時函入り、帯付きで、初回配本分には著者検印やら蔵書票まで付いているという。(マニア心をくすぐっているわ)
アタクシ初回配本分が欲しくなってきたもの。
古本の世界って奥が深すぎて・・・登場人物もかなり濃い人たちばかり。
黒手袋をはずさない京極夏彦って(;´Д`)