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テーマ:本日の1冊(3691)
カテゴリ:読書備忘録
卒業シーズンですか。
卒業式に限らず、アタクシはあの「予行練習」というのが大嫌いでした。 中学生の時、友達とずっとしゃべり続けていたために、やたら体格のいい柔道部顧問の教師に頭をひっぱたかれました。 てしっ!っと想像以上にいい音が体育館に響き渡ったのを覚えています。 おかげでアタクシの中学校生活は記憶から吹っ飛びました( ゜Д゜) 「体罰だ」なんて大騒ぎはいたしませんでしたよ。悪いのはアタクシなんですからね~ まぁ、それ以上に悪いのはつまらない予行練習を延々とさせている学校側なんですけど( ̄◇ ̄) 年を追うごとにふてぶてしくなったアタクシは大学の卒業式(学科ごとの学位授与式)の時は、袴姿の先輩を見送りつつ、後ろの方の席で 赤福をパクついていました。 お茶のない環境で1人1列のノルマを一気食いはさすがに厳しかったナァ。 あの場で帰省していたシャチ子(名古屋出身)が 「さあ、食え」と差し出したのが悪い。 先輩に花束を渡し、記念写真を撮った後すぐさまお茶を買いに走ったのは言うまでもありません。 今でも赤福を食べるたびにノドを詰まらせながら、卒業という胸も詰まる思い出がよみがえる・・・というようなことはありません(・◇・)y-.。〇 瀬尾まいこ この表紙のヘタウマなイラスト、味があります。 このところ、こってりだったりクセのある本(京極夏彦とか三浦しをんとか)ばかり読んでいたので、久々にさらっと水のように沁みこむストーリーでした。 ペーパードライバーならぬペーパー教員免許を持つアタクシ。 清(主人公で、高校講師)のやる気のない教師っぷりが、どこか共感を持てます。 国語を教えるのって、難しいよね~ 技術や法則や事実をそのまま伝授するのとはワケが違うものね。 古典の授業なんか、自分でもよく分からないからドッキドキで、 おまけに垣内君(1人文芸部員)に聞いてから、川端康成や夏目漱石を読む気になったっていうのが・・・ 「それでも何とか教師としてやっていけるのか。だったらこんなアタクシでも(教師できるんじゃないの)?」と思ってしまった。 しかし、バレーボールまっしぐらの青春を送った清の逆に 文芸部の顧問でもして、まったり手を抜く予定がバレー部を受け持つことになっちゃったりしたら、それこそ大問題だわ。 自慢じゃないけど、生まれてこの方(学生時代も)「朝練」なんてやったことがないもの。 木に引っかかっていた風船の糸が、風にゆらゆらと揺られているうちに スルッとほどけていった・・・ そんな雰囲気のお話。 『図書館の神様』は決してダメ教師のお話ではありません。悪しからず。 川上弘美 ↑ 似た感じがしました。 春休み。読書しよう・・・ 乙女好みな古本あります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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