☆乙女心にずきん☆

土曜日に買ったガーリックハーブ入りクリームチーズ。
開けた時に古いヨーグルトのように分離していて「おかしいな？」と思ったものの、乳製品にはありがちなことだし・・・と思って食べながら、ふと箱の賞味期限を見たら４，５日ほど過ぎていた。
あくまでも賞味期限であって消費期限ではないし・・・まぁいいかと油断していたら、今朝になって腹の調子が悪い(´-ω-｀)
さすがに今後残りを食べ続ける自信を失ったので、スーパーに返品交換してもらいに行きました。

子供の頃から賞味期限切れ食品の免疫はばっちり出来ていると思ったのに、たった４，５日程度の期限切れに負けるとは
アタクシの体もずいぶんデリケートになったものだわ。
紅家では１，２週間過ぎた納豆だとか、牛乳だとか、フツーでした。（納豆は古くなりすぎるとシャリシャリするのよね）
乾物の類は１，２年はザラに過ぎていた気がするし。

東京に住んでいた頃、送ってもらった実家からの救援物資の中に入っていた缶詰が１０年以上昔のモノだったこともあったわ。一瞬年号が分からなくなったもの。当時、もう２１世紀に突入していたのに缶には８９とか８７という数字が・・・（ﾟ◇ﾟ；）
今考えてみるとあれは軽く虐待だったのではないか？と疑いたくなる。
一度、消費期限切れのウィンナーを食べた父上と妹うのうがひどい目に遭ったって言ってたわ。
それ以来うのうは好物のウィンナーだけはしっかり賞味期限を守ることにしたらしい。


スーパーのサービスカウンターで店長代理とか呼ばれていた若い兄ちゃんに説明しながら、
「開けてみたらホラ、チーズと水分が分離しちゃってますでしょ。でも大丈夫かな～と思って、ちょっと食べちゃってるんですけどね・・・」と言った瞬間、
「いや、これはもうダメです。申し訳ありませんでしたっ！」と謝られてしまったわ。
そんな瞬時に判断しなくても・・・アタクシはまだ食べられるものだと思っていたのにさ。




かの有名なウェブスターの「あしながおじさん」が原作。舞台は近代ニッポン（大正～昭和初期くらい）。




子供の頃、「あしながおじさん」が大好きで何度も何度も繰り返し読んでいたのを思い出しました。あの本、まだとっておいてあるかなぁ・・・
今度実家に帰ったときに探してみよう。
大正ロマン風に漫画化された「あしながおじさん」を読んで、少女時代の懐かしさがふつふつとこみ上げてきました。
当時（今も？）紅家は貧乏だったので、「この家族は仮の家であって、実はアタクシが孤児で、いつかアタクシの（何らかの）才能を見出して援助してくれるあしながおじさん（←美形で親切な大金持ち）が現れないだろうか・・・」と思っていたものだった。
いや、何処から見てもアノ親にそっくりな顔なので孤児である可能性は限りなくゼロに近い（ ゜Д゜）
この線は全く期待できそうもないから、せめて「全寮制の女子校」に行ってみたい！というのが次の希望で・・・
家族からはなれて友達ばかりに囲まれた生活なんて面白いに違いない。
昔から独立願望、家出願望（？）の強い女だったのね、アタクシ。というか、兄弟の多い家族（しかも貧乏）なんて養護施設のようなものだと思っていたからな。


本家の「あしながおじさん」はずっと主人公ジュディからおじさま宛ての手紙形式の小説だけど、「Ｄａｄｄｙ Ｌｏｎｇ ｌｅｇｓ」にはおじさま（？）の表情も見えるのが面白かったりします。
あぁ・・・あの時（休暇中、友達サリーの家に遊びに行くのを断固阻止して、いつもどおりジュディに農場行きを命じたとき）
おじさまはサリーの兄の存在に嫉妬をしていたのねぇ～とか。
当時、子供のアタクシはちっとも気がつかなかったわ。おじさまの男心なんてさ。だって、本文にはおじさまの気持ちなんてどこにも書いてないし。


和ジュディのいつきちゃんの服装もキモノだったり洋装でおしゃれをしたり、古き良き制服姿（セーラー服に水兵帽）もかなり可愛いです。夏の農場スタイル＝浴衣につばの広い帽子（あごヒモ付き）っていうのも可愛かったな。
東京の街にはモボ、モガが闊歩しています。
いつきちゃんと友達のさえちゃんが洋装のモガを見て、「モガ！モガ！すこシャン（すこぶるシャン）！すこシャン！」と田舎モノ丸出しで騒いでいるシーンも愛らしい
ジャービー坊ちゃまの千博坊ちゃんも当時のお金持ちのステイタスである三つ揃えスーツ姿でピシッとしていてカッコイイのですわ。
最後のネタ明かしのシーン、着物姿で病気療養中のおじさまの風情なんて、西洋の紳士のパジャマ姿を軽く超越いたしましたよ。

勝田さんの絵もアタクシ好みだったし、あとがきの「昔の女学生生活」を描いた挿絵も素敵でした。
やっぱりもう一度本家「あしながおじさん」を読み返したくなります。でも「続・あしながおじさん」はつまらなくて途中で投げ出したような気がする。