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テーマ:本のある暮らし(3292)
カテゴリ:読書備忘録
北陸地方もようやく梅雨入りしたようです
雨は鬱陶しいけど、降らないと水不足になっちゃうし~ 恵みの雨は必要です。 というより、今年ばっかりはこの梅雨入りを楽しみにしていたのだよ(*`艸´) なぜならこの本。 『苔とあるく』 田中美穂 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 家のまわりをグルグルすれば、さっそく発見。ルーペで覗くと、美しい世界が広がる。標本を作ってみたり、友達をコケ散歩へお誘いしてみたり。つ、ついにコケを食べてみる!?胸がときめき、わくわくする、暮らしのなかの、小さな理科体験。 岡山県倉敷市にある古書店「蟲文庫」の店主、田中さんの著書。 去年、友達の結婚式で倉敷に行ったにもかかわらず、立ち寄るのを忘れていたよ~蟲文庫。 行ってみたかったなぁ・・・ 長い髪を三つ編みにして、眼鏡をかけている独特な雰囲気の田中さんにお会いしたかったです。 苔って、これまで全くと言っていいほど意識したことはなくて、「ハテ?至近距離で見たことなんてあったっけ?」というくらい無縁な存在でした。 しかし、この本に載っているコケの拡大写真なぞを眺めていると、意外にも美しい。可愛らしいカタチのヤツもいる。 コケというヤツは水がない環境だと、カラッカラの状態で茶色くなって「半分死んだような状態」で息を潜めている。けっして死んだわけではないようだ。 そしてひとたび水分を得ると、青々とフサフサとしてくる←手触りがいいらしい。 なので、田中さんは良好な状態のコケを観察する為に常に「霧吹き」を持参しているそうです。 田中さんによると、低温多湿な北陸地方はコケにとって最適生息地だというではないの。 幸か不幸か(?)たまたま北陸の田舎町に住んでいるアタクシはコケの観察に好都合というわけだ。 そんなワケで雨続きでジメジメした季節、梅雨が来るのを今か今かと待ちかねていたのでした。 とりあえず、アタクシの目的は コケの採取→育ててみる です。 2ヶ月くらい前に植えたハーブの種からやっと、ミクロン単位くらい小さい双葉が7,8個出てきていたのが1ヶ月前くらい。 何しろ1ミリにも満たないくらいの小さい双葉なものだから、水をやるたびにどこかに消えていって、毎回位置を変えながらも平均7,8個くらいの数をキープしていたのだが・・・(水のやり方が豪快すぎたのか?) つい水をやるのを忘れていたら、土がカラッカラに渇いてミクロン双葉は見る影もなく消えてしまった( ゜Д゜) あぁ、自分で育てたハーブでサラダを食べる夢がたった2ヶ月で消えたよ というくらい、相変わらず植物を育てられないでいるアタクシですが、コケならば死なずに細々とムシムシと長生きしてくれそう。 ハーブと違って初めから「食べる」つもりで栽培するのではなくてよ。 『苔とあるく』に載っていた「苔を食べてみる(コケのてんぷら)」というのはもう少し段階を経てからにしたいと思いますΣ( ̄▽ ̄;) 俄然気になっている観察用ルーペ顕微鏡も欲しくなったらどうしよう(´-ω-`) コケと向き合う田中さんの不思議な雰囲気は『風の谷のナウシカ』のナウシカに共通するものがあります。 (ナウシカも何か腐海のコケみたいな植物を採取してはひっそりと育てていたよね) 巻頭見返し部分の詩「苔について」を改めて読み返すととてもいい詩です。 詩に対して、基本的に無感動なアタクシですが、これほど心を動かされたのは初めてかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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