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テーマ:山野草・高山植物(1425)
カテゴリ:地球人だもの。
行ってきました。
山野草園芸弟子入り第一回。 前もってサイゾー師匠に日時の調整をしたら、「土曜日は朝ちょこっと職場に行かないといけないけど・・・9時には家に帰ってるだろうから9時にいらっしゃい。」と言われました。 「せっかくの休日なのにこれでは平日の出勤時間とたいして変わらないじゃないか。」と思ったものの、初っ端から「朝寝坊のぐうたら弟子」だと思われてはかなわないので、頑張って早起きすることにしました。 今度は迷うことなくボン・サイゾー家に乗りつけると麦藁帽子をかぶったサイゾー師匠がスタンバっておりました。 数百鉢はある庭の材料からサイゾーが夏用の草を10鉢ほどチョイス。 その中からアタクシが選んだヒョロンとした十和田葦、赤い葉っぱの五色ドクダミ、黄色い葉っぱの黄金カヅラに決定。(しっかりとメモってきたので名前が分かるのだ) 白っぽいフワフワした雪の結晶みたいなカタチをした草(←名前は忘れた)がものすごく可愛かったのですが、既に「苔玉盆栽」として作品になって植わっていたので、 「今度はコレで作りたいです。」と言うと、また後で材料を仕入れておいてくれるとのこと。 背景に背の高い草、手前足元に低い草を配置いたします。 その時に草の格好を見て、正面を決めるのが重要とのこと。 「あ、じゃあ忘れないように写メ撮っときます」 「ほぅ、若い人は携帯をいろいろと便利に使いよる・・・わしはもっぱら電話をかけるだけや。」 (外科手術の)執刀医がはめるようなゴム手袋が用意してあり、 「女の人はSサイズな。手にぴったりしてないと具合が悪い。」と言って渡されたソレをはめてみたら、右手はピッタリくるが左手が微妙にユルイ( ゜Д゜)? 「あの~、コレ左手がちょっと大きいような気がするんですけど、アタクシの左手が極端に右手よりも小さいんでしょうか?」と言ったら、 「ほんまやな。ありゃ片方Mサイズやったわ。ハハハ・・」ということでした。 ビニールのプランタをカパッと外して、3つの土を一つのデカイ塊にまとめながら、周りに綿状の土やら粘土状の土で固定。 その上から師匠が命懸けで(笑)採って来たという数種類の苔を貼り付けます。 そして、苔が剥がれないように緑色の木綿糸でぐるぐる巻きに←毛糸玉を作っているみたいで面白い。 極端に飛び出ている苔をハサミでチョキチョキと切って、カタチを整えて出来上がり←坊主頭の散髪みたいで面白い。 仕上げに水を張ったバケツの中に苔玉ごとボトンと沈めて、十分に水を吸収させます。 「師匠。出来ましたね!うひゃ~なかなかいいバランスですよ。」 「ホレ、また写真を撮って、友達に見せてあげるといい。」 と言うので、完成写真(笑) 「次は秋の草花(ススキや菊など)で作るといいよ。」などと言われつつ、庭を見ていたら斑入りの小振りな葉っぱを発見。 「この葉っぱの形もカワイイですねぇ。何ですか?」と聞くと、「ミニバラ」とのこと。 もう花は散ってしまったけれど、毎年春には可憐な白い花が咲くそうだ。 「このミニバラ1個で小さい苔玉ってのもいいですね~。妹の結婚祝いにあげようかな・・・」とぶつぶつ言っていたら、 「これくらいだったらすぐ作れるよ。」と、師匠自らひょいひょいと作ってくれました。 作りながら、 「紅さんは平日は働いとるんか?」と聞くので、 「はい、9時(本当は8時半だが常に遅刻気味)~5時で普通に働いてます。土日祝日休みですけど。時期的に仕事がヒマな時は(この間見学に来たときみたいに)ちょこっと抜けたりね・・・あはは。」などと誤魔化していると、 「ほうか・・・実は生涯大学(←老人カルチャースクールみたいなヤツか?)にも教えに行ってるんやけど、アシスタントが欲しかったんやわ。2,30人の生徒さんを一人で教えるのは限界があるでな。」 よくよく話を聞くと、月に1,2コマ平日の午前中の講座を担当しているのだが、生徒数が増えてくるとどうしてもサイゾー1人では指導が行き届かないのでアシスタントを探しており、生徒がオバチャン(師匠から見たオバチャンなので、恐らく婆様)が多いから若い女の人のほうがいいのではないかと思っていたそうだ。そんな矢先にアタクシがひょっこり現れたというワケだ。 オバチャン相手なら、(ヨン様のような?)男子のほうがウケはいいような気もするが・・・ 市の助成金でやっているらしく、アシスタントにも小額ながら手当てと弁当が出るらしい♪←コガネと弁当に釣られそうだ。 「まだ今日初めて作ったばっかりなんで、アシスタントが務まるまでに習得できるかどうか分かりませんけど、月イチくらい(しかも午前中だけ)なら事前に会社に言っておけば何とかお手伝いできるかもしれませんよ・・・」と前向きながらもうやむやに返事をしますと、 「そうしてくれると助かるわ。じゃあ、次は秋の草をイチから一人で作ってみて、覚えていくようにしよう。」とサイゾーはやる気満々だ。 やばい。「爺様キラー」の異名を持つアタクシの実力をここに来て再確認することになるとはΣ( ̄▽ ̄;) 昔から、子どもには嫌われるし、赤ん坊には泣かれるし、(家事全般がダメな上に気が利かないが故)おばちゃんウケもイマイチで、肝心の男子ウケも宜しくないアタクシなのだが、どういうワケだか爺様とは馬が合うらしい。 興味関心の矛先が物心付いたころから爺様趣味(書道はじめ伝統芸能や日本美術など)というのも災い(?)しているかもしれない。 オバチャン、婆様に無条件で可愛がられるえなり君のようで、差し詰め「女えなり」といったところか(×ロ×;) 「フラワーアレンジメントなんちゅう、すぐに枯れるようなチャラチャラしたもんより、やっぱり自然の草花だよね。」などと言いながら、サイゾー師匠とともに作品を眺めるのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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