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渋谷陽一という人がいる。
若くして、雑誌「rock'n on」を立ち上げ、ロック評論というジャンルを打ち立てた、日本のリスナーに少なからず影響を与えた人だ。 ボクも彼の影響をモロに受けた時期があった。 中学2年のころ、ボクの親友(彼はどう思っていた知らないが)石畑くんが、こっそり聴いてるラジオ番組があると言うので、ボクも聴いてみることにした。 FM-NHKのタイトルは忘れたけど、渋谷陽一がDJをやっている番組だった。 彼の落ち着いた口調から紹介される曲たちは、当時のボクには十分刺激的で、ロックの次なる地平をいつも見せてくれた。 レッド・ツェッペリン、バッド・カンパニー、キング・クリムゾン・・・。 レコードを一枚買うのに、1ヶ月分の小遣いが足りなかった当時、この番組をエア・チェックすることは、何事にも代えがたいロック少年の楽しみとなった。 彼がある日の放送で、NHKでは挑戦的な試みに出た。 当時、番組で流される曲の長さはだいたい5分前後と決まっていて、あまり長い曲はクラシックでない限り流せなかった。 ところがその日、番組の半ばで、 「今日はこの曲が最後です。あまり長いのでクビになるかもしれないけど、この曲は切れないのでこのまま掛けます。それでは、皆さん来週お耳にかかれたら・・・さようなら。」 と言い残して掛けたのがこの ピンク・フロイドの「エコーズ」だった。 23分31秒の大作だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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