|
カテゴリ:カテゴリ未分類
バッド・プラスの新作「prog」を購入した。
このバッド・プラスはピアノ、ベース、ドラムの3ピースジャズバンドでいかにも古めかしい構成だが、普通のピアノ・トリオだと思ったら度肝を抜かされる。 2002年のデヴュー作「vistas」は鮮烈だった。 でもそれから、毎作品ごとにデヴュー作以上の驚きに出会えなかった。 ストレートな演奏表現には工夫がなく、「歌心」のようなものがないことが彼らの表現だったように思うが、それも少し陳腐化してしまった感がある。 そして、一時期は驚きで迎えられた選曲の妙もまた同じことが言える。 前作の東京でのライヴ音源は彼らの表現力の限界を見せてしまったように思えた。 で、最新作だが、 意外と面白い。 なんとなく、手詰まりだった表現(勢いに任せた感じ)に少し余裕ができてきた感じがする。 選曲は相変わらず奇をてらったところがあるが、それをなくしたら彼らではなくなってしまうので致し方ないか。 ここ数年の作品の中では一番良い出来だと思うが、「vistas」の呪縛から逃れられるのはいつの日か・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.10 21:46:33
コメント(0) | コメントを書く |