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筑紫哲也が亡くなった。
ボクが最も尊敬する知識人の一人だった。 News 23での多事争論、週刊金曜日でのコラム、彼から影響を受けたことは多々ある。 同じニュース・ショウとしていつも比較されていたのが、久米宏のニュース・ステーション。 久米の過激な切り込みに対して筑紫さんは物足りなさを感じる場面もあった。 でも、そこには彼のジャーナリストとしてのニュートラルさ、評価の側にまわらない、評価するのは見ている視聴者の側であるという一貫した信念を感じさせられた。 ジャーナリズムとは、いかに多くの情報を無批判、無評価で開示できるかに尽きると思う。 鬼の首を取ったような批判は誰にでもできるが、綿密に裏を取り、事実をありのままに突き付ける、そのことこそ最も大変な作業であると思う。 安易に羅列したThe Squareとの対比だけど、たまたまNHK-BS2で30周年コンサートの模様を見ててひらめいただけなんです。 このバンドって、自らを「インストゥルメンタル・ポップ・バンド」と位置づけて30年間の歴史をすべてこの言葉の中で昇華しようとしているように見えるんです。 たぶん、30年前、デヴュー当時から数年間は、こう呼ばれることが一番イヤだったんじゃないかと思う。カシオペアやプリズムなんかと比較されながら、独自のジャズ的な路線を模索していたんじゃないかと・・。 でも、数々のメンバー・チェンジを経て、多くの聴き手の要望に応えながら続けていくうちに、彼らは「インストゥルメンタル・ポップ・バンド」としてのアイデンティティを確立したんじゃないかな。 多くのミュージシャンの手を介して、多様な流行にもまれながらも、30年間フュージョン・バンドとして活躍し続けていいることに、なんとなく共通点を覚えたのでした。 それにしても、仙波清彦はすごいよね。 この人を見ていると筑紫哲也をまた思い出すんだよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.09 00:07:44
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