●東京国立市のマンション訴訟、住民側の敗訴確定
東京都国立市に建設された高さ44メートルのマンションをめぐり、周辺住民らが「条例で定められた高さ制限を超える」として、高さ20メートルを超える部分の撤去などの是正措置を都側が命じないのは違法であることの確認を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷(才口千晴裁判長)は23日、住民側の上告を棄却する決定をした。住民側の訴えを不適法とした二審判決が確定した。 訴訟では、建物の高さを20メートル以下に制限する市条例が、このマンション建設に適用されるかが争点だった。その判断基準として、条例の施行日(00年2月1日)に、建築基準法に照らしてマンション工事がすでに始まっていたと言えるかどうかが問題となった。 一審は、くい打ちなどの基礎工事に着手していなかったことなどから「工事中だったとは言えない」と判断し、違法を是正する措置をとらない都側の違法を確認した。だが、二審は「根切り」と呼ばれる地盤整備の工事が始まっていた点などをとらえ、すでに工事中だったと認定。市条例は適応されないとして一審判決を取り消し、住民側の訴えを不適法とした。 第一小法廷はこの二審の判断を支持する立場から、住民側の上告や上告受理の申し立てを退けた。(gooニュースより)●コメントこの裁判は、一審で住民側の主張が認められましたが、二審も、最高裁も住民の主張は退けられました。確かに、「根切り」をしていたのだ。と言われれば、工事は始まっていたと主張はできるでしょう。ある意味、仕方のないこと。と思う方が多いでしょう。ここからは、マンション管理士ではなく、一個人として申し上げます。法律は、善良な国民を守るためのもののはずです。法律をたくみに使い、金儲けをする企業のためではありません。そうでなければ、誰もまともに税金も納めないし、ドンドン違法行為すれすれのことをするでしょう。そのようなことが、当たり前になった世の中は絶対にしあわせになれません。生産性が下がります。お金がすべてになり、弱者を切り捨てます。そんな国に誰が住むのでしょうか?それから、せっかくの景観を壊すマンションを許せば、町の資産価値が極端に落ちます。そのマンションは景観が売り物であり、その景観を含めた価格で売られているはずです。しかし、景観が壊れれば、壊れた分の値下がりが起きても不思議はありません。周囲ともうまくやれないかもしれません。最後に、明和地所さん、企業価値暴落しても知りませんよ。