えー、キボゼツよりやって参りましたシュバルツさん、と……相談内容は『強くなることって何か』ってことでいいん?
一言ではとても表しづらいのは十分承知の上だ。しかし、時折思うのだ
我が主――――如月・和輝は高みを目指している。しかし、そうすると主たちを守護する我の存在意義が無くなって行く気がするのだ
『そういえば、あの人今でも修行してるんですかね?』
まあ、確かにこのまま修行してレベルアップしてったら追い越されて、逆に守られちゃう位置になっちゃうかもな。タカ、どう思うよ?
ふむ、はっきり言わせて貰うとこのまま行けば必要意義がなくなるな
なぁ!? だ、誰からも必要とされないと言うのか!?
だってそうでしょ? お前の力いらない状態ってことは詰まり、お前はいらないってことなの
ガーン!!
おいおい、幾らなんでも言いすぎじゃねぇのか? 本気で凹んでるぞ
慰めを言うくらいなら、率直に現実を見せてやるのも一つの手だ。このまま行くと、近い将来シュバルツという存在は将棋で言うところの歩兵――――詰まり使い捨ての駒になるだろう
『成る程。そして本来守らなければならない主やその他の人たちに守られてしまう、と』
あー、確かにそれだと立場ねぇな
で、では……我はどうすればいいのだ!?
お前の前にある選択肢は3つ。箇条書きにして教えてやろう
・もっと強くなる(和輝を強くさせない?)
・別方面からのサポートに回る
・黙って去る
待て待て待て! 何だこの3つ目は!? 大却下だ!
黙って消えるのも一つの手だ。元々、こんなんは自分で考えるべき難題じゃないのか?
ぬ……た、確かにそうだが
まあ、幸いにして時間はある。俺達はあくまでこうすれいいんじゃない、てアドバイスを無責任な第三者の目で示すだけだ。自分で考えて決めるんだな
…………
(皆の下から去る、か――――)
突如として突き立てられたシュバルツへの無責任すぎる未来への道。
果たして彼女の出す結論とは!
続きはウェブで!