(今の状況――――雨が多少弱まっているが、風が強く冷たい空気が流れてくる。恐らく、明日になれば多少は良くなってると思いたいが)
(主、皆――――我は必ずこの戦いに勝ち、認められて皆のところに帰ってみせる!)
<数時間前>
ニュースによれば、台風は現在この付近を通過し別の場所に向かいつつある。よって、ゲーム終了時には天気も少しは落ち着いてるかと思われる
それで、結局何人が『鬼』に?
教えない。ついでに、お前は武器はなし。そっちの方が修行になるだろ
<回想終了>
(今思えば、何と辛い条件なのだ――――武器無し、悪天候、見知らぬ土地、敵の数も不明! 我は果たして生きて帰れるのか?)
(いや、しかし……仮にも『ゲーム』と称される催し。敵の数が何人だろうが、恐らくはエアガンのようなものだろう)
がさがさ
む、早速来たか! では、早速修行と――――
しゅこー
『ぬおおおおおおおおおおおお!! この者が持っているのは本物の包丁ではないのか!? 心なしか今電柱が2つに分割されたぞ!!』
『しゅこー……しゅこー……』
……なあ、俺一応襲ってくる連中は普通に武器ありなのって言わなかったっけ?
少なくとも、俺はシュバルツが武器使用禁止なのしかしらねぇ
…………
……この場合って俺が悪いのかな?
十中八九、アンタに責任があるッスね
よし、じゃあ
次から気をつける
え、次ってあんの?
続く!