「ベテスダ・柏」出生
千葉県柏市にクリスチャン・コミュニティーと伝道目的を兼ねた店「ベテスダ・柏」がオープンした。教団教派を超えたクリスチャンの交わりの場としていくほか、キリスト教書籍やCD・グッズを販売し、未信者への伝道にも結び付けていきたい考えだ。店を経営するのは、台湾出身のN奥さん。他に、Nさん夫妻が救われるきっかけを作った、台湾出身のCさんがパートナーとして働いている。 現在使用している店舗は、元々はNさんが十三年間経営していた介護用品のショールームだった。ところが、昨年九月に会社倒産。展示品が無くなり、倉庫のように荒れたショールームを見たNさん夫妻は、「教団教派を超えて兄弟姉妹たちが交われる場所を作りたい」との強い願いを抱き、「ベテスダ・柏」をオープンさせた。 大きな窓から日光がさんさんと降りそそぎ,「心のいやし」をテーマとする店らしく、リラックスした雰囲気作りを心がけている.キリスト教書籍やCDがあるほか、アロマセラピーの商品なども。今後は、中国人にも交わりの場としても広がっていきそうだ。絶望と主の奇跡 Nさん夫妻には三人の子供がいる。そのうち、次女で小学三年生は知的障害児。医師の診断では、二歳半の知性だと言われている。 「なぜ、この子が私の子になったの」。まだ未信者だった頃、N奥さんは普通の子とは違う次女を愛せずに苦しんだという。少しでも良くなればとお経を読んだり、占いをしたり、お寺参りもしてみたが、効果はなかった。 当時は夫婦仲も悪かった。Nさんは毎晩帰宅が遅く、経営している会社も伸び悩み、収入もわずか。「彼のことをかなり憎んでいました」とN奥さんは告白する。 そんな家庭に光が差し始めたのは約二年前のこと。Nさん宅で開かれたホームパーティーに、知人のクリスチャンから証を依頼されたCさんが参加して、自分の息子の奇跡的いやしについて語ったのだ。 現在、小学五年生になるCさん息子は今から三年前、鼻の骨肉腫と宣告された。絶望的状況の中、未信者だったCさんは、リンパ腫で余命四カ月と言われた人が教会で祈ってもらい奇跡的にいやされたという証を聞きつけ、息子と共に教会へ。「クリスチャンには絶対ならない」と宣言していたが、そこで聖霊体験をし、イエス・キリストを受け入れた。生きていることの素晴らしさを心から実感できるようになり、それから三日間は全き平安の中を過ごせたという。 その一週間後に手術。Cさん息子は手術直前、白い雲に乗って降りて来た主イエスが自分の頭に手を置いて祈り、「手術は成功するよ」と語った幻を見たという。その言葉通り、執刀医が「こんな完璧な手術は経験したことがない」と言うほど、手術は大成功。Cさん息子は今サッカー少年として元気に過ごしている。 この証を聞いたN奥さんは心を動かされ、自分の娘のために祈ってもらおうと、Cさんに連絡を取って一度教会へ。その後、断り続けていた台湾出身の知人宅での家庭集会に参加するようになった。当時の楽しみはただ中国語が話せることと台湾料理。ところが半年後、家庭集会に向かう車中で突然涙があふれてきた。「神さま、本当にいるのなら、私の娘何とかして」。祈りながら、知人宅に着くまでとにかく泣き続けたという。それ以後は喜んで教会に通うようになった。 「神などいない」。そう考えていたNさんも、日曜日に取り残されるのが嫌で、しぶしぶ教会通いを始めた。転機となったのは昨年九月の倒産。莫大な借金を背負い、N奥さんに勧められて夫婦で毎日祈るように。しかし、毎晩同じ自殺の夢を見ていた。 「もう駄目だ」と思ったそのとき、二度とお金は貸さないと言っていた親族がお金を貸してくれた上、仕事までも与えてくれた。その後も、主の奇跡的助けを何度も体験していくうちに、いつしかNさんも神を信じるようになる。 そして去年九月末、通っていた教会の牧師が交替したことをきっかけに、知人から紹介されたアガペーチャペルに転会。奇しくも小牧者出版という出版社を持つ教会で、お店で販売するキリスト教書籍の入手も可能になった。「神のお導きにはユニークな驚きを覚えます」とNさん。 クリスチャンになってから、Nさん一家は変えられた。夫婦仲も良くなり、N奥さんの次女を見る目も変化。今まではただ「治して下さい」と祈っていたが、今では「あの子を一〇〇%愛する力を与えて下さい」と祈っている。 現在は、事前に問い合わせを受けてから開けている。今は家庭集会も行ってる。問い合わせ千葉県柏市東中新宿四丁目六番三〇号(南柏駅よりバスで東中新宿下車) TEL 090-2753-8462Eメール bethesda@jcom.home.ne.jp