2024年4月23日　韓国の信仰の友より
何時も有難う御座います。

教会の所有欲

「彼らは断食して祈り、二人の上に手をおいて出発させた」(使徒13:3)。所有欲は本能の一つです。何かを所有したい、一度所有したら最後まで握りしめて出さない人間性のことです。教会も自己所有欲の強いところです。「私たちの教会」という言い方それ自体が「私たちだけ」というイメージを思い浮かばせるものです。私たちの教会の神学や伝統が最高で、私たちの教会ですべてをまかなえると思い、自分の内から外に出さない、受け入れもしない、自分の教会のみに閉じ込めて自分のうちですべてを解決していく教会があるのです。まことの福音宣教は自分の教会から外に送り出すところと深い関係があるのです。「出発させた」「送り出した」と訳される「アポリュオー」は自由を与えて解き放つという意味の動詞です。私たちの教会に、私たちの教会に閉じ込めておくのではない。聖霊の自由なお働きとその導きに従って、解き放して送り出すことです。あなたの属する教会は、福音宣教のために「私たちの教会」から外に向かって、送り出したことがありますか。20年以上日本の教会の牧師として仕えいますが、私は、一度も宣教師を外に送り出すことを見たことはありません。小さいから、弱いから、人がいないからなど理由は多くあるが、それは所有欲的な言い訳に過ぎないでしょう。すでに主は「私たちの教会」には、外に遣わすために定められた者がいるでしょう。「私たちの教会」がそれを見出す霊眼がなく、むしろ邪魔になっているのではないかと、祈りを持って主に尋ねるが良いでしょう。