りょう　です。

　好きだから、デキちゃったから、パートナーを愛してるから。
　子どもを持つ決心の動機って、そんなあたりだと思ってました。
　
　でも違うのね。
　「老後の面倒を見てほしいから」
　こーいう理由でお子さまをおつくりになられた方を、あたしは3人知っています。
　つまり「利害関係」がスタート地点の、割り切ったご家庭が、世の中に少なくとも3世帯あるってこと。

　どうよ。

　それで親になる人って、幸せな人だなーと思う。
　「老後の面倒を見てもらう」ってことは、自分の生み育てる子どもが、「孝行息子・娘になる」ことが前提でしょ。
　いい子に育てる自信がおありなのね。
　

　たぶん、ご自分自身が、小さいころから「いい子」だったんでしょうね。
　類友で友達もみーんな「いい子」。
　そこそこ良い職場に入って、周りの人たちもみんな、元「いい子」。

　当人にとっては、それが「普通」なんでしょうね。
　例外なんて考えられない、知らないから。
　険悪な親子関係なんて想像もつかない、見たことないから。
　だから、「普通」な自分からは、「普通」の子どもが生まれるはずって、考えるまでもなく思うのかもね。
　

　でもさぁ。
　成長した子どもがバカだったらどうすんの？
　パラサイトだったり、ひきこもりだったり、道楽者だったりしたら、どうすんの？
　見返りなんて期待できないよ。
　むしろ、一生迷惑するよ。
　あたしには統合失調症（ようするに精神病）のどーしようもない兄弟がいるので、つい思っちゃう。

　子どもが迷惑なタイプの人間に育つ可能性は、誰にでもあるよ。
　なのに、一世一代の大勝負に出るわけだ。
　リスクには気付かず、生んじゃうんだ。
　「老後の面倒見てほしいから」って。



※思うまま、素直に書いていますが、先天性の障害がある子どもさんについては、上記後半の意見は当てはまらないと考えていることを、付け加えておきます。