テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:ひとりごと
私の職場は介護施設の厨房です。
比較的介護度の軽い方が多い所なので食事も家庭の食事と殆ど変わらない。 それでも、嚥下機能が低下している人用に、きざみ食なんかは作る。 きざんでも食べにくい人にはミキサー食かムース食を出す。 もちろん、看護師、栄養士の指示の元で。 ミキサー食というのは、文字通りおかず例えば魚の照り焼きとか、 野菜の煮物だとかをミキサーにかけ、固形物を無くした食事。 ムース食とはそんなミキサーにかけたような物をゼラチンなどで固めた物。 ムース食は出来上がった物を使うので種類が少ない。 数日たてば一通りおかずが回ってしまうので飽きてくる。 なので、色々な物を食べてもらうにはミキサー食の方が良いのではないか と、主張する方もいる。 食事をして欲しいという思いからくる意見なのだろう。 わかるが、わかるけれども… ミキサー食は見た目が悪い。 認知症とかで自分の嚥下能力の事が理解できない方が食べようとしないのも無理もない。 ましてや施設に入るまでは好き勝手に食べたい物を食べてきた、 見た目や味の好みのうるさい人が顔を背けても無理も無い。 いや、健常者でもその離乳食のような見た目の食べ物を前に 食欲が湧くという人がどれ程いるだろうか…? ムース食はそういった事を考慮して出てきた食品なのか? それでも立体的に盛り付けができるというだけ見た目はマシ…? 少し固める事でゲル状の物より飲み込みやすいという利点もあるらしい。 病院食はそんな物と言う人もいる。 そりゃ、入院して病状によってはご飯の固さに応じたおかずで なんじゃ?こりゃ?って食事を出されるけれど、 回復に従い、ちゃんとした食事になっていくでしょう? 老人施設に入居されている高齢者の方々は回復も遅いから、 1度ミキサーだムースだになると、ず~っとその食事が続くのよ。 食べにくいからって刻んだり、ミキサーかけたりしたって 最終的に本人が拒否すれば食べてもらえない。 中にはそんな食事でも一生懸命食べてくれる方もいる。 自分のお皿の中身が周囲の人と違うからイヤという方もいる。 マニュアル通りになんて決していかない。 なんか美味しそうに見える方法って無いのかなぁ… なんだかまとまりの無い内容になってしまったわ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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