おにぎりと帽子
さきほど、お嬢さまは臨海学校に出発。学校までバスを見送りに行ってきた。けっこうたくさんの保護者が見送りに来ている。パパママジジババ総出のとこもある。わざと、今生の別れのように手を振ってまいりました。(翔子、やな顔してた。いひひ。)昨日、早寝をしたせいか緊張のせいか、今朝は4時半に目が覚めた。そんで、ご飯炊こうとして気付く。お米がない・・スーパーの7時開店を待っていては間に合わないので、コンビニに買いに行く。はあはあ・・帰宅すると翔子はもう起きていて、また荷物を広げている。最後の最後の確認だそうだ・・。ご飯が炊けたので、おにぎりを作る。のりの缶を開けようとして気付く。これ、煎茶だ・・もうコンビニに走る元気がなかったので、翔子に訳を話して「のりなしおにぎり」で我慢してもらう。「いいよ、気にしないで。のりなくても平気よ~」と明るく許してくれた。何度目かの荷物チェックも終わり、出発時間を待つばかり。余裕で朝食をとり、テレビを見ている。7時45分、家を出る時間だ。リュックを背負い、靴を履いたところで気付く。黄色い帽子がない・・帽子は私のせいじゃないぞ~~あわてて探すけど、見つからない。お嬢様はパニックで涙をポロポロこぼしている・・。のりなしおにぎりで許してもらったし、今さら叱っても仕方がないので、翔子を待ちあわせ場所に行かせて、黄色い帽子を買いに行った。970円。「あんたね~、そういうの昨日のうちに気付きなさいよっ」星野屋のおばちゃんに説教された。「こういう人のために朝から店開けてるんだよ~」星野屋のおっちゃんはそう言って、笑った。無事、真新しい黄色い帽子を渡し、翔子は笑顔でバスに乗り込んだ。家に戻って、帽子探したけど、ない・・。まさかリュックの中に入ってんじゃないだろうな・・??