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カテゴリ:政治
ナイジェリア大統領選☆各地で混乱も
アフリカ中部ナイジェリアの大統領選挙は21日、投票が行われた。独立後はじめて民主政権から次の民主政権へ交代できるかが焦点だが、オバサンジョ現政権の露骨な野党つぶしもあり、与党候補の優位は揺るがない情勢だ。 野党陣営の反発が強まっており、選挙後の混乱が予想される。 大統領選には、与党・国民民主党(PDP)のヤルアドゥア知事に対抗し、野党からアブバカル副大統領とブハリ元司令官らが立候補。 オバサンジョ大統領の後ろ盾でヤルアドゥア氏は優勢に選挙戦を進めたが、民主派のアブバカル氏は直前まで候補者名簿から排除され苦戦をしいられた。 投票は投票用紙の配送が間に合わず、予定より2時間以上遅れて開始。 最高裁が16日にアブバカル氏の立候補を認め、候補者名が印刷された投票用紙をすべて刷り直すよう命令したためで、多くの遠隔地では新しい投票用紙が届かない所が続出している模様。 中心部のウスマ投票所は屋外のテントに数百人が列をつくった。 欧米とアフリカ各国の選挙監視団によれば、 「投票用紙を1枚3ドルで買収し、同一人物が複数投票をした」 例など不正がすでに見つかったと指摘している。 14日に実施された地方選挙後に多数の死者が出た地方では、北部2州で非常事態宣言が発令されたまま。 対立する政党支持者らによる投票所の焼き打ちを懸念して外出しない有権者が多く、事実上、選挙ができない状態だ。 ☆ 首都でテロ未遂、南部では衝突 20日から投票日の21日にかけて各地で反政府勢力と政府軍の衝突や襲撃が起き、混乱している。 首都アブジャでは21日午前4時ごろ、選挙管理委員会の庁舎にガソリンを積んだタンクローリー車が突入しようとして未遂に終わった。 運転手は逃亡。 アブジャと最大都市ラゴスでは私有車の通行が禁止され、厳戒態勢が敷かれた。 反政府運動が活発な南部ではポートハーコート近くで20日夜、投票用紙や投票箱を輸送中の軍用ヘリが墜落。 軍は事故と撃墜の両面で調べている。ナイジャデルタでは21日、反政府ゲリラが庁舎やホテルを焼き打ちして死傷者が出た。 アムネスティ・インターナショナルは20日、14日の地方選後に起きた暴動などで 「260人以上が死亡した」と発表。 asahi お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/23 11:52:22 AM
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