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2004年10月17日
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こんにちわ。
前回は帰省先の九州で台風に遭遇してしまった話をしましたが、そのときもインターネットで台風情報は衛星からの画像を含め、子細に状況を知ることはできました。デイアフタートゥモローではありませんが、一度人工衛星から生の台風を見てみたいものです。

現在、地球のはるか上空にはこのような気象衛星の外にも、いろいろな目的の人口衛星が多数飛び交っているのですが、ちょっとこちらの画像 をご覧ください。
この映像はヨーロッパの Space Agencys Envisat 衛星が撮影したものをドイツ大学の走査画像吸収分光計により解析した画像です。赤く見えているのは二酸化窒素の濃度が高くなっている地域を示しています。
明らかに都市部または工業活動が盛んな地域と一致していますね。一昔前ならば近代化のバロメーターを示す人間の文明の高度化の象徴といったところですが、もちろんいいことばかりではありません。
二酸化窒素は生物の呼吸系統や肺にダメージを与え、副生成物として有害なオゾンを生じさせます。自然には、空気が高温に晒されるとき、つまり稲妻や、微生物による生産、または森林火災などの燃焼によって発生しますが、人間の活動によるものと較べると散発的で微々たるものです。

濃度は薄いのですが、海洋上でも船舶が頻繁に往来する航路がそのまま読み取ることができます。それにしても中国の二酸化窒素濃度の高い領域の広さにはびっくりさせられますね。中国の人々の健康がちょっと心配になります。人間の活動の中で窒素酸化物と関連が深いのは重工業、発電所そして乗り物という化石燃料の燃焼が主なもので、現在の我々の生活から切っても切り離せない要素です。

局地的とは言え、そこには多くの人間が住んでいますので、看過するわけにもいかず、エネルギー源の転換や過度な人口集中を抑える施策が必要になっている訳です。とりわけ中国での環境汚染は日本にとっては「近すぎる対岸の火事」という面もあるので、公害対策技術の技術供与や指導は積極的に取り組まなければなりませんね。
遠い地域での公害も決して将来にわたって無視できるというものでもありませんので、国際的な取り組みがもっと議論されるべきでしょう。
大きな視点で言えば、我々は地球という一つの環境を共有しているのですから。





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最終更新日  2004年10月17日 17時56分55秒
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