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これも某公共放送の同じシリーズの番組でやっていた特集なのですが、私の過去日記にもありました地球の脅威となる小天体の衝突をどうやって防ぐかという話です。
過去の恐竜絶滅は最大直径数kmにもおよぶ小惑星の衝突によって惹き起こされた惨劇であるという説が現在有力となっています。近くはツングース大隕石の落下なども起こっていたようです。 幅数kmというと論外ですが、数百メートルでもその破壊力は核爆弾何十発にも相当するほどで、陸上の都市部に落ちたりするとその被害は想像もできません。 この程度の大きさの小天体は実は無数にあって太陽系の中を右往左往しているのです。その数、専門家の試算によると年間2万個とも勘定されているそうです。 このような小天体を日夜観測し続け、地球に接近しそうなものを細かく軌道計算し早いうちに警告している機関もあります。 その中で2029年に地球に最も近づき、少ない確率ではありますが地球引力圏内に捕捉される可能性のあるものがあります。つまり地球上に落ちる可能性があるのです。 ちょっと前にタフガイが集まって宇宙船に乗り込み、今にも地球に衝突しそうな小惑星をボーリングして爆破させるという破天荒な映画もありましたが、実際にはどうなのでしょう? まああれはハリウッド映画(今はほとんどがB級映画ですが)なので現実味はありませんが、番組で紹介していた方法は既に実験・検証済みのようなのでちょっとだけ胸をなでおろしていただいて結構です。 その方法はというと、小型の宇宙船を対象の小天体へ飛ばし、体当たりをくらわせるというものです。番組ではインパクターと呼んでいて、ある程度の距離に近づくと自動的に軌道を調整し過たず的を射抜くという方式になっているようです。これまでに培った武器産業のノウハウがはからずも役に立っている例でしょうか。 そんなちっちゃなものをぶつけたところで役に立つのかという疑問もお持ちでしょうが、地球からの距離が十分遠ければ小さなショックでも結果的に大きなずれを生じさせますので効果絶大というわけです。 他にもいくつか方法が考案されており、小惑星に軟着陸した後積んでいるエンジン(イオンジェット噴射とか言ってましたかね?)を作動させ、少しづつ軌道をずらしていくというアイデアとか、小惑星に接近したまま飛行し、その相互重力の影響でやはり軌道をずらしていく方法とかいろいろあるようです。 こんな脅威を乗り越えるまでの文明を築き上げたのだなあと感慨無量でもありますが、地球の表面の危機は依然として後を絶たず、悪化の一途をたどっているようにも見え、その対策も統一化もままならず、国家単位で右往左往しているばかりというのもなんとも皮肉なことであります。 いっそのこともうちょっとまとめて小惑星が地球を目指して押し寄せてくればちょっとはまとまって協力し合えるのでは?と考えるのは悪い冗談でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月25日 22時17分26秒
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