久しぶりに、日本代表の試合を見た。
ここまで、レベルが下がった日本代表を見たのは、W杯に初出場したフランス大会以来だ。
韓国には、スーパースターのパクチソンがいる。最初の彼の1点目は、まさにワールドクラスの得点だった。見事な1点だ。日本のDFで、今、あのクラスを止められる選手も戦術もない。それえが明確に証明された一瞬だった。
その後の日本代表には、精彩のない試合運びであった。
今日の主審が、次回のイングランド代表のプレミアリーグの審判だったという不運以上に、何の戦術もなさが特に目立った。
ジーコジャパンは、本大会前のドイツとの親善試合で、勢力を使い果たし散々な結果に終わったが、本大会前までは、少なくともこのようなみっともない試合はしたことはなかった。
ミラクル・アジアW杯での奇跡の逆転V2も記憶に新しい。
では、今の日本代表はどうだろうか?
全く希望が見えないのではないだろうか。
選手を個々に評する気はしないが、闘争心がみられたのは、長谷部と本田、それに交代出場の森本くらいだった。
大久保も良く動いていたが、彼に守備は期待しない。韓国代表も日本代表も中盤に5人という1トップの戦術だったが、これは事前に相談していたことかも知れない。
つまり、W杯本番での対強国との戦いでは、どうしても守備を厚くして、カウンターでの攻撃しか勝利の道はない。それができていたのは、韓国代表であり、できなかったのが日本代表だった。
日本代表は、体が凄く重い印象で、ボールが足元でキープすらできない。セカンドボールも拾えない。攻守の切り替えも遅い。中盤に5人もいるのに、ボールをもって役に立っている選手は、ただ一人。いつも一人で、そしてパスの相手を探しているうちに、韓国代表の長身の選手にすぐに奪われてしまう有様。
はっきり言って、日本代表には戦術らしい戦術は見えなかった。
6月19日のオランダ戦は、野球で言えばコールドゲーム並みの得点差が予想される。
このままでは、アジア枠が減らされる危険性もある。
韓国代表は、総じて日本代表よりも長身選手が多かった。その分、対オランダ戦やカメルーンを想定しても良かった。それは褒めすぎとしても、日本選手のパス一つとっても、韓国選手の足を伸ばせばが届く範囲のコースにパスを出しては、簡単にインターセプトを受ける。
日本選手は、相手にプレスを掛ける動きも少ないし、特に日本の中盤の選手、中村俊輔や遠藤などは、ほとんどプレスを掛けない。日本の特徴は、FWからMFまでは、ボールもった相手に、シツコイくらいにプレスを掛け続けること。
それによって相手のパスミスから、素早いカウンター攻撃で得点をするパターンだった。日本代表には、桁外れの運動力を必要とするサッカースタイルなのだ。個人技では、現在、韓国や他の代表選手よりも優れているものはない。素早いスピードも、正確で鋭いパスや足元にぴたっと止まるトラップ、意表を突くフェイントも何もない。中村俊輔は、ボールキープすらできない。
容易く倒れてファールすら審判に取られない。ボールを奪われ、日本代表に危機をもたらしても、リカバーには走らない。選手同士の自主性で、グラウンドでプレーしながら話し合い、自分たちで修正できたジーコジャパンの当時のような選手はいない。
中田英寿に代わる選手はいないのである。ピッチには、リーダーがない。何をどうやるか相手次第になるから、いつも相手のペースに合わせる試合運びしかできないでいる。
このようなチームが、W杯で何ができるのか??
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