(*長文注意)
ショコラが、中1の3月に受けてた習字の八段試験に合格した。
八段は生徒部の最高段位。
ここまで来るの、すんごい長かった(/-;)・・・ような、壁を乗り越えてからは短かったような・・・。
ショコラは習字を通して精神的にすごく成長したと思う。
習字は、技術もさることながら、精神面で求められるものが大きい。
集中力、忍耐力、・・・そして、妥協する力。(力ってのも変かもしれないけど;)
『八段』の手前の『準八段』までは特に昇段試験というものはなく、毎月出される課題をお教室で練習して清書 → いちばんよく出来た作品を先生に提出 → 先生が一括して本部に送って採点 → 一定のレベルに達すれば昇段、という形で進んでいく。
・・・こうして書くとサクサク段位が上がっていくような印象を受けるかもしんないけど、
けっしてけっして簡単に上がっていくわけではない!!p(>□<;)
特にショコラは自分に妥協を許さない子なので、毎週ハードな部活が終わってからしか習字に行かず、(ショコラの同級生で同じ系列の別教室に通ってる子は習字のある日は部活休んでるのに;)
めちゃめちゃ疲れてるにもかかわらず、自分の納得のいく文字が書けるまで、何枚も何枚も何枚も何枚も書き直す為、いつまでたっても提出用の1枚が完成せず、(疲れてるだろうから少しでも早く帰れるようにと、終わりそうな時間(普通の子はだいたい2時間くらい、ショコラは2時間半~3時間以上)に迎えに行ったら、まだ終わってなくて、その場で何十分も待つなんてザラ。(あ、送迎は車。ちょび遠いんで(--)
ちなみに最長で4時間がんばったことがある。
4時間だよ、4時間!o(TT□TT)o
部活の朝練して、6時間授業受けて、さらに部活して、(家に帰ってご飯食べて)それから4時間正座し続けて習字!・・・私だったらできないよ(>□<;)。
その日はショコラを送ってから2時間半後に迎えに行ったんだけど、まだ自分の納得のいく清書が完成してなくて、いつものようにショコラは泣きながら書いてて(←上手く書けなくてくやしいと泣く娘(^^;)、
それから1時間待ってたけど、なかなか思うように書けず、その頃にはもう生徒はショコラひとりになってしまって。(ま、これもいつもの事だけど(^^;)
3枚ほど完成してる清書はあったんで、「今日のところはその中からいちばんいいのを提出しなさい!1ヶ月は同じお手本で書くから、今週いいのが出来なくても、まだ来週書けばいいでしょ!出来ない自分ってのを受け入れることも大事だよ!」って言ったんだけど。
だって・・・八段試験は年3回、準八段の生徒を各地方会場に集めて、実技・筆記・作文の3科目試験が催されるんだけど、
本番では実技試験60分という限られた時間の中で、半紙と画仙紙2枚を書いて提出しないといけないのだ。
3時間半もかけてたった1枚の清書が完成しないようでは、絶対に合格なんかできっこない。
多少納得がいかなくても最後まで書き上げる、それを提出するという、妥協する力も必要。
先生も私と同じように、「コレよく出来てるからコレを提出したら?(^^)」と言ってくださったので、「そうしなよ!もうあんたも疲れてるだろうから、今日は帰ろう!」と強く強く勧めたところ、その作品を手に取り、黙ってじ~~っと見つめるショコラ。
よしよし、納得してくれたか(^-^;)、とおもいきや・・・
ショコラ、おもむろに作品をビリビリと破いてしまった。
な、なにするんだお前は~~!!?(@□@;)
ショコラ曰く、「どうしてもその作品は出したくない!(;□;)」
「どうしても書き直したい!」と。
・・・・・・・・・・(@@)(@@)。
なんでそんなに自分を追い詰めるんだ!?(^□^;)
親も先生ももういいって言ってるんだから、妥協すればいいじゃないか!
なんで・・・なんでそんなに根性モンなんだよ~~!!(>△<;)
どうしよう、この状況(ーー;)と思ってたら、先生が
「わかった。じゃあ、あと1枚だけ。1枚だけ書いてごらんなさい(^-^)。それで納得いかなくても、あと30分で11時になるから、きょうのところは帰りなさい。また来週がんばればいいんだから」と。
え、今までかかって納得いく1枚が書けなかったのに、あとたった30分で1枚きりなんて無理やろ!(><;)
ショコラ、只でさえ体力気力が限界で、1枚書き上げることだって出来るかどうか。
うわ、どうなるんだ・・・
と思ったけど、そこからのショコラの集中はすごかった。
30分で、ちゃんと、失敗せずに1枚を書き上げた(@@)。
しかも、その日書いた中でいちばんいい出来の作品を・・・(@@;)。
すごい!!この子すごい!!!o(TT□TT)o
ど根性娘だよ!! と心底思った。
・・・・・いま思えば、あれがひとつの壁を乗り越えた日だったような気がする。
あれ以来、ショコラは習字教室で泣くことはなくなったし、時間もだんだん早く終われるようになってきた。
あれよあれよといううちに準八段まで上り詰め、3月に八段試験当日を迎えた。
その日、私のミスで会場に着いたのがギリギリになってしまい、準備を手伝おうと私の方が焦ってあたふたしてしまったんだけど、ショコラは
「お母さん落ち着いてよ、恥ずかしいなぁ(--)。もう保護者は会場を出て行く時間だよ。あとは一人で出来るから、早く行って!」と。
いつの間にそんなしっかりした子になったの!?(@@;)と母はびっくり。
ショコラは習字をそんなに好きというわけではない。
私の『続けて欲しい!(>人<)』という気持ちに応えてくれてる部分が大きいと思う。
それでも、「学校とかで嫌なことがあっても、集中して書いてると気持ちがまっ白になって忘れられるから好き」と言ってくれるし、部活でどんなに疲れてても、一緒に通ってるお友だち(バスケ部(^^;)がみんな休むと言っても、けっして「行きたくない」と言わないショコラの強さに引っぱられてここまで来た。
これからは成人の部で、上の段を目指してがんばって欲しいと思う。
ショコラの書く字、とても上手いと思うし、私は大好きv(*^-^*)
書道にも、人を感動させたり元気にする力があるんだなって、ショコラの作品を通して教えられた。