祈りの日
読響のモツレクで歌ってきた。S:52、A:43、T:29、B:37の総勢161人の大合唱団。第九かヴェルディを歌ったほうがよさそうな規模。指揮者もこんな大合唱団でのモツレクは初めてと心配していたが、歌うほうも初めてで心配っす。(^^;今回のモツレクは曲間に吉川晃司氏による”碑”の朗読を挟みながらの演奏となり、構成は次の通り。“碑”朗読 1.Introitus Requiem2.Kyrie“碑”朗読3.Sequenz No.1 Dies Irae, No.2 Tuba mirum, No.3 Rex Tremendae, No.4 Recordare, No.5 Confutatis“碑”朗読 No.6 Lacrimosa“碑”朗読4.Offertorium No.1 Domine Jesu, No.2 Hostias5.Sanctus6・Benedictus7.Agnus Dei8.Communio Lux aeternaAve verum corpus音楽を聴いてもらうための演奏会ではなく、祈り・鎮魂のために音楽があてがわれたミサのような演奏会となった。レクイエムが碑を彩り、碑がレクイエムを浮き立たせる、相乗効果が随所に。原爆の業火の悲惨さを「Dies Irae怒りの日」が引き継ぎ、わが子を亡くし悲しみと怒りに身を震わせる母の涙を「Lacrimosa 涙の日」が表現する。モツレク最後のLux aeternaでは入祭唱モチーフの「Requiem aeterna dona eis Domine, et lix perpetua luceat eis」で締めくくる。「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光でお照らしください。」Cum sanctis tuis...以降はカット。 そこに間髪入れずAve verum corpusを入れるという構成。Ave verumの前奏が流れたときは一人鳥肌たててました(^^; アップテンポながらしっとりと歌いあげ、3小節の後奏。最後の和音が消えた後に、会場全体が静寂に包まれ無音が続く。2秒、3秒...。ステージと客席が一体となって祈りを捧げているような静寂の時間。やっと指揮者が台を降り、拍手が湧き上がる。何度も繰り返されるカーテンコールはお客さんの満足度の表れ?(^^;ステージで歌ってても感動できる、よい演奏会だったなぁ。終わった後は一緒に歌ったキサブローさんたちと楽しく反省会。お疲れ様でした。