テーマ:気になったニュース(30829)
カテゴリ:カテゴリ未分類
奈良文化財研究所(奈良市)は12月3日、平成20年、平成21年にかけて平城宮跡(奈良市佐紀町)から出土した木簡群の中に、中国の算書に掲載されている、九九の計算を記した木簡片が見つかったと発表しました。
中国の算書を参考に記した木簡の出土例は初めてだそうです。 平城宮跡東側から見つかった木簡片(長さ16センチ、幅1・5センチ)の一部に、「1×9=9」を意味する「一九如九」(いんくはくのごとし)の文字が記されていました。 中国で九九は、春秋時代(紀元前770~前403年)に使われていたとされ、「如」は「同一」の意味で、数学書「孫子算経」では、かけ算の答えが1桁の場合に使われているという。九九は日本に奈良時代より前に伝わったとみられ、「万葉集」には「十六」と書いて「しし」と読ませる記述もあり、平安時代中期の970年に書かれた貴族の子弟用の教科書「口遊(くちずさみ)」に登場しています。 中国の隋、唐時代の九九の算書「孫子算経」と「算経十書」に「一九如九」など九九の計算が掲載されており、これらの算書を参考にしたとみられています。 平城宮跡の木簡群からは、九九の暗算のために練習した文字跡が残る木簡の出土例はありますが、中国書を参考にして記したとみられる木簡の出土は初めてです。 奈良文化財研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「あまり上手な字ではなく、下級の役人が一生懸命、掛け算の勉強をしていたのだろう。周辺では、高位高官の名をきれいな楷書で記した木簡と、下手な字が並んだ木簡が混在して出ており、とても興味深い」と話しています。 九九というのは一体いつ頃から存在していたのかなと思いますが、私が思うのに数を使う計算の答えは、世界各地で共通の物なので、何とはなく時代の差はあっても世界各地で必要に応じて使われていたというような気がします。 それゆえに九九の起源は、恐らく永遠に分からないんじゃないのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年12月04日 21時42分08秒
コメント(0) | コメントを書く |
|