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カテゴリ:【井原線ウォークガイド】
4月17日(月)晴れ
【平櫛田中美術館&田中苑コース】(其の2) 美術館に入る前に田中苑で田中さんの代表作「鏡獅子」にご挨拶。 南入口左手の樹木が田中苑の秋の風物詩「櫂の木」で見事な紅葉を観に来る人、スケッチする人が多くシーズン中はライトアップされます。この櫂の木は井原市木之子町出身で東洋のビール王と呼ばれた馬越恭平翁の孫にあたる方が、中国に行った時に持ち帰った苗を井原市に寄贈し、昭和49年に 植樹したものです。 南東の植栽の中に立つ作品「飛翔」は市制施行30周年記念として建てられたモニュメントで澄川喜一氏の作品です。 田中苑は、市民の憩いの場として昭和51年に供用が開始された5240㎡ の日本庭園、東京・北の丸公園内にある池や岡山市の西川緑道公園を設計した造園家で環境デザイナーの伊藤邦衛が手がけられました。井原盆地の周辺の山々を借景に小田川の水脈により豊富な水でせせらぎを創り街の中心とは思えぬ自然豊かな憩いの場となっております。 周り水路の中央に田中さんの代表作「鏡獅子 獅子奮迅像」がある。 もちろん作者は、平櫛田中氏。製作は1955年、鋳造1974年、高さ232㎝、材質ブロンズ。 モデルは六代目尾上菊五郎、昭和11年の歌舞伎舞踊「春興鏡獅子」を25日間通い通して場所を変え観察し六代目と相談しこの後シテのポーズとしたというエピソードがある。 鏡獅子の製作は、何体もの試作を重ね、約20年後の昭和33年、2mあまりの大像として完成し、国立劇場正面ロビーにすえられている。 「鏡獅子 獅子奮迅像」の後ろには座右の銘「今やらねば・・・」の石碑があり、そのわきを登っていくと田中さんの師「岡倉天心先生像」が「不老庵」を見守っている。 苑内の小径を進むと飄々と今にも歩きだしそうな「良寛来」、滝の上に小さな「長寿明王」、芝生の中に水戸黄門として有名な水戸光圀の像「西山公」がある。いずれも平櫛田中作である。 さあ、そろそろ「平櫛田中美術館」に入館します。 美術館での鑑賞は、玄関のまばゆいばかりの「五浦釣人」で始まり帰りに岡倉天心モデルの「五浦釣人」に挨拶してゴールの「井原駅」に戻ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.17 22:51:15
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