井原線ふるさとじゃ～ナル

７月２２日（土）晴れ

タイトル：「挫折」というチカラ
　　　　　人は折れたら折れただけ強くなる
著者：原晋
発行：株式会社 中経出版 / 2022年11月24日/２２３ｐ
読書カウント２０２３：２６冊目。

　箱根駅伝王者、青学陸上部監督のメンタルの育て方。
　挫折を経験した人間は強い。挫折は強い精神、折れないマインドを作るためのストレッチ。
　挫折を経験することで物事を自分の頭で考えて答えを出す自立という「学び」ができる。
　すべてを教えてしまうと考えなくなる
　　　・・・「AI」を安易に取り入れると人間は考えなくなってしまうんじゃないか。
　挫折を失敗に終わらす人と、成功につなげる人の違いは、その人に成功体験があるかないかだ。
　　　・・・小さな成功体験を積み重ねることが、挫折を成功に変える力になる。
　全力を尽くした者の挫折は次に向かうバネになる。
　「好きなこと」があれば素質は後から付いてくる。
　実績が真っ白だからこそ、無限の可能性が広がっている。
　自分で自分をマネジメントすることが、成長への近道。不確実性に対応するには自分の頭で考える力が必要。自由と怠け癖は表裏一体。
　目標に真剣に向き合っている姿が、周りを変えていく。自分のことをきちんとこなせず、必死に努力もしていない人間に人はついていきません。
　人間の能力に大きな差はない。あるとすれば、熱意の差だ。
　現状維持は退化。変化を止めたら、勝つことはできない。
　自分を一人称にした文脈で人生を歩め。
　「責任」をともなう挑戦こそ意義がある。

　原イズムの凄さは教え子それぞれの中に生きていることだと思う。100人の教え子がいれば100の教えが受け継がれている。これこそが不確実性の時代に必要なことだ。「ＡＩ社会」は画一化されて自分で考えようとしない社会になってしまう可能性を秘めている。読んでいてそんなことを思った。