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若い頃は、 ナポレオン・ヒル 「思考は現実化する」・・・とか 「巨富を築く13の条件」・・・とか カーネギー 「人を動かす」・・・とか 「道は開ける」・・・とか スティーブン・R.コヴィー 「7つの習慣」・・・とか ピーター・F・ドラッカー 「マネジメント」・・・とか ランチェスター戦略 とか 孫子の兵法 とか 人生に勝つためには先人に学ぶべし! と鼻息荒く「成功法則」を求めて書物を読み漁っていました。 何事も理屈通りに事が運ばないのは世の常。 とは言え、数多有る成功法則の指南書は イメージトレーニングだ! 人脈だ! これこれこんな事を習慣化せよ! 身だしなみはこうだ! ウィットに富んだ会話はこんな感じだ! 太陽を背にして交渉せよ! あ~だ! こ~だ! ジャパニーズ・ビジネスマンが、 24時間働くかのようなバブルの頃を頂点に、 かくも多くの「成功指南書」が出回っています。 そもそも、「人生の成功」ってヤツの概念が 年齢を重ねるにつれ いや、敗北を味わ合うにつれ 次第によくわからないものになってきてます。 ま、「あのブドウは酸っぱい(ハズぢゃ!)」 の理論で攻めて行けば、たいがいは ダメージを最小限に抑えることはできますし、 「負け犬の遠吠え」の誹りを無視すれば 何とかやってはいけます。 それでも、社会に出てから40年以上も経過して、 いろんな事に手を出してきて、 酸いも甘いも辛いも苦いも旨いもしょっぱいも 味わい尽くしてきて ひとつわかったことが有ります。 誰かの成功体験や理論に追随したところで、 その人と同じ結果はついてこない! という当たり前のことですが・・・ 力量、環境、運、これだけでも 十人十色ですし、持てる能力を何%発揮して事にあたるか? また、同じ力量でも、どれだけ短時間に出すか? どういう環境、社会情勢、でどこに焦点をあてるか などなど、不確定要素は際限がありません。 ですから、数ある成功体験を真似してみても 結果は大きく異なる事でしょう。 そうでなければ、成功本を手にした人は 皆、成功者になっているはずですから。 成功に黄金律はない! つまり、 「これさえやってれば成功する! ・・・なんて都合の良いものはない!」 と言って良いと思われます。 ところが、いくつもの「失敗例」をみていると それなりの共通点が浮き彫りにされます。 私が蒐集した多くの「失敗例」(自分も含む) の中から「これだけはアカン!」というのをいくつか・・・ ●ビジョンがない! ●信頼できる部下あるいは同志がいない。 ●人の話を聞かない。 ●己の力量、立場などの自覚が無い。 ●学ばない。 他にもありますが、 成功法則といわれるものをどれだけ真似しても、 なかなか成功には辿り着けないのに比べて 失敗法則は、この5つの内1つでもあてはまれば 十分に失敗への道を歩めますし、 いくつか、あるいは全てあてはまれば どんな計画も、ほぼ100%成就は不可能でしょう。 失敗には、黄金律が存在するようです。 ここ数年は、 成功するための方法を講ずる、のではなく 失敗しないための方策を実践する。 ことに重きを置いて行動をしています。 一見すると消極的にも感じますが、 みすみす失敗するであろう要素をひとつひとつ取り除くことで 自然に良い方向に向かう、と実感しています。 「失敗学」と並んで「ヒューマンエラー」にも 興味が有りますが、 「完璧を目指す」と「エラーをなくす」 は、出発点は異なるかもしれませんが、 目指す到達点はそれほど違ってないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月13日 07時45分27秒
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