随分長い間レポートが中断していたのだが、実はまだ「蟻の観察」は続いていた。いや正確に言うと、観察するのはほとんど忘れてしまっていて、たまに思い出した時に容器の蓋を開けて空気の入れ替えをしてやる、という程度だった。以前、ムスメの友達が遊びに来たときに、子供たちが触ってはまずいと思い、手の届かない高いところに容器を置いて以来、誰もがその存在を忘れかけていた。ムスメ1号にしても薄情なもので、次第にアリのアの字も会話に出てこなくなった。
蟻を飼い始めてちょうど4ヶ月目(123日目)の1月の寒い朝、久しぶりにアントクアリウムを覗いてみて、愕然とした。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/00/0000003400/29/img13e02f8azik8zj.jpeg)
あ、コレ間違い。(加工ソフトで遊んでみただけ)
![](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/00/0000003400/28/img918108eczik0zj.jpeg)
1月18日現在で、こんな感じ↑。まるで進展がない。
観察を始めてから丸4ヶ月も経つというのに、下の方の横穴がほんの僅かに伸びた程度で、見た目の変化はほとんど感じられないのである。5匹の蟻たちも、一応全員生きているが、基本的に動きは鈍く、やる気がまるで感じられない。いったい、この4ヶ月の間、何をやっていたのだ。キミらに覇気と言うものはないのか。というか、アレか、冬季はやっぱり冬眠に近い状態になるのかな。もう少し暖かくなるまで様子をみるか…と思ってまたしばらく放置していたら、ついに事件は起きた。
(つづく)