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テーマ:地球生命体(577)
カテゴリ:一般生活
1月に様子を覗いて以来、また蟻のことを忘れたまま2ヶ月が過ぎてしまった。蟻を飼い始めてちょうど半年(182日)が経った3月18日の夜、再びふと様子が気になってアントクアリウムの容器を覗いてみた。 以前よりも全体的に蟻の動きがやや活発になっている気はするが、巣穴の状態は、相変わらずほとんど変化がない。 あ。 逝っちまった…(泣) 比較的元気に動き回る4匹の蟻と対照的に、容器の隅の方で、一匹だけが小さなその身をさらに小さく折りたたむように縮めて、ひっそりと息絶えていた。これは、5匹の中でも一番小柄でワタシが特に目をかけていた助清ではないか。その周りを、時折心配そうにウロウロしているのは、ふだん助清と一緒に行動することの多かった助六である。 突然訪れた事態に、瞬間的にさまざまな想いが脳裏を巡る。餌は十分にあるはずなのに、いったい助清はいつ、何が原因で死んだのか。本来であれば奴も土の上で死にたかったのではないのか。ムスメのためにと始めた蟻の観察であったが、果たしてどれだけ意味があったのか。勝手に捕獲しておきながら、観察の目的も忘れて放置していたこの半年間の我々の態度はどうだったのか。 自分でも予期していなかった軽い脱力感に支配されつつ、蛍光灯の下で青白く光るアントクアリウムの中で、助清の亡骸と、残された蟻たちの姿をただじつと見つめる午前2時。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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