続・チョコレート・トリップ
いかん、チョコレートが切れてきた。ぶるぶるぶる。またもや「飛べ」と電波で指令が届く。本日は午後から重要な会議であったが、震える手で急いでスーツに着替え、またしても会社には向かわず伊丹空港へと急ぎ、とりあえずすぐ離陸する飛行機に飛び乗った。上空はあいにくの曇り空で、あっと言う間に雲の上のヒトになる。動悸を落ち着かせつつ、不安定な思考の中で、本日の計画を練る。先日の「ピエール・マルコリーニ」を超えるカカオ含有量のチョコレートでないとカラダが持ちそうにないのである。そうだ、本日行くべきはヒルズである。しかし六本木ではなくて、表参道ヒルズである。本日の行き先は表参道ヒルズに入っている、今話題のショコラティエ「ジャン=ポール・エヴァン」に決定である。羽田に到着するが早いか、ダッシュで京急の乗り場から電車に飛び乗り、途中でタクシーを乗り継いで猛然と表参道ヒルズに直行である。来た、表参道ヒルズ。低層建築なので外観のインパクトはあまりない。とりあえず突入。 中に入ると、うーむさすがに物見遊山の観光客とおぼしき大量の人々が、スロープ状の館内通路をゾロゾロぞろぞろと回遊している。しかし、チェックするとほとんど誰も手に買い物袋を持っていない。今のところ、ファッションモールというよりも、単に入場料の要らない観光名所と化しているようである。これでは六本木ヒルズの二の舞で、観光客はわんさか来るものの物販店舗はなかなか厳しいかもしれんなぁと思いつつ先を急ぐ。あった。本日のお目当て「ジャン=ポール・エヴァン」の店舗発見。だが、店内には一度に5名までという大袈裟に厳しい入場制限が敷かれており、なかなか入店できない。なぜだ。チョコレート店で暴動でも起こるというのか?ワシのようなチョコレートジャンキーの乱入を警戒しているのか?結局、警備員が怖い顔で通せんぼする前で10分程待たされた後、ようやく店内へ。おぉー、チョコチョコチョコチョコの海。種類が多すぎて何をどう選べば良いのかさっぱりワカラナイ。えーと、じゃあその右端からざざっと30個ください、などとオトナ買いでもしたいところだが、話によるとここもチョコ1粒が数百円ということなので、おとなしく素人さん向けに用意された6粒で1,680円というパッケージを購入。それがこれである。早速食べてみると、確かにカカオの含有量は多そうで味わい深いが、他社と何がどう違うのかはよくわからんのである。が、ひとまずチョコレート禁断症状はおさまったのである。気分が落ち着いてよく考えると、本日の会議はクライアント様の新宿営業所だったのである。チョコレート効果で頭も冴え、会議も順調に乗り切ったのである。夕方から銀座の本社に戻り、さらに打ち合わせを2件続けて片付けると、もう夜なのであった。終電間際の新幹線に飛び乗り、帰りは陸路である。本日のディナーは新幹線ホームの駅弁「鶏づくし弁当」であった。おわり。