歌人の人生-------------!!
しっかり小町は業平と康秀と和歌仲間になってしまったようで、今日は有名だった歌人を偲んでの聖地(?)巡礼の旅に出ているよう。
小町は現代で言うところの、いわゆる『オタク』(わはは)
旅の始まりは・・・そもそも三河への赴任が決まった康秀。
そこで、ひとりで行くのは寂しいと、小町に一緒に行かないかという誘いの文を送ったよう。
で、手紙を出したもののどんな返事が帰ってくるか不安を隠せない康秀。
そして、ついに「返事、キタぁぁぁぁぁぁ!!」と喜んで玄関を見たところ・・・。
やってきたのは、旅装束の格好をした業平だったのだ!!
どうやら左遷(?)させられる友を偲び、調度旅に出ようと思っていた業平は同行してやると、恩を着せにきたようで(^^;)
そこへ調度小町からの文を携え戻って来た使い。
そこには、誘われれば誰にでもついていくという内容の返事。
なんだか投げやりで、男なら誰でもいいとも取れるその歌に、何か不安を感じる康秀たち。
小町らしくない。
盛りの時を過ぎた小町も、更衣にはなったものの、帝との間に子を儲けることもなく、今は余生を送るだけの日々。
人々から忘れられ、このまま静かに時を過ごすだけなのか?
それに不安を感じてしまった小町。
あの時お兄様の手を取っていれば・・・違った人生が得られたのか?
だが、選んだのはすべて自分。
「怖い」
どうすればいいかわからなくなってしまった小町は、宗貞に頼りたいけれど・・・。
涙していた小町。
その頬を拭った業平は、「あなたのお兄様ですよ」って、小町の唇を奪おうとしたのだ!!
流石にこれはまずいと、業平の暴走を止めたのは康秀。
夜更けの来訪に怒りの小町。
心配はありがたいけれど、これはちょっと悪ふざけが過ぎたって事で。
どうやら業平は失恋したあとだったようで。
人生を儚む者たち3人・・・というか、業平と小町だけなんだけどね。
久しぶりに会った3人は、あの日のように月見酒を楽しむことに。
老いたことを悲しむ小町と、業平は恋はもうこりごりだと、人生を振り返る。
この人と決めた方は、自分の手には余る人。
奪うような激しさも、若さも失ってしまった今、傷心を抱えるしかできない。
なんだか鬱々のおふたり。
そこで小町が詠んだ一句。
『花の色は 移りにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせし間に』
キレイな花も咲いたままではいられない。
悩んでいたら、私もオバサンになってしまった・・・。
あらら、こりゃちょっとせちがない。
寂しい句だよなぁ。
だがこの句を人並みに結婚して、子供に囲まれていたら読めたか?
きっとそうではないはず。
「歌は自分たちの居場所」
そういっていた小町。
業平もまた振り替えれば悔いばかりの人生。
それでも「私たちは歌を残した」
出世ばかりが人生ではない。
胸を張って、これからの人生を生きていけばいい。
自分が生きた意味は、歌にある。
そして、業平と二人だけの珍道中はゴメンだと、頭を下げて人助けだと思って、三河まで同行してもらいたいといいだす康秀。
3人はその後、共に歌を詠み、旅を続けたのだった・・・。
法師の語った話を興味深げに聞いていた貫之。
この業平の話が伊勢物語の原型になるって話ね。
そして法師の元を訪ねてきた康秀の前で、彼が詠んだ句。
『わがいほは 都のたつみ しかぞ住む
世をうぢ山と 人はいふなり』
都会に疲れて逃げたという噂もあるけど、ここはいい場所だという法師の皮肉も篭った歌。
だが、歌を出世にも役立てたいという康秀の想いも分かる。
その人たちの想いがあったからこそ、今に残る歌集が出来たのも確か。
その想いを称えた貫之。
そして定家。
昔の人だからとかそういうのではなく、いつの時代も、その究極の想いと、信念が結果を残すんだろう。
今も新しく感じられるこの和歌集。
毎回本当お勉強になるわ(^^)
時代背景や、人物関係も楽しい。
こういう作品はもっと大切にされるべきだと思うね。
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