定家、詠って---------------。
昔の夢を見た定家。
最後の歌はシリーズナビゲーターの定家で。
ようやく彼のお話になりましたか。
父・俊成は有名な歌壇。
だから息子の定家も・・・とは、誰もが思うこと。
だが、19歳になった定家は、自分は歌人にはならないと父に宣言。
親がそうだからと、勝手にレールをひかれた人生など真っ平だというのだが・・・親の欲目なくしても、定家の歌の才能はすごいものがあるようで。
「どっかに、定家のやる気スイッチ落ちてないかなぁ」
わはは!!
父の悩みは尽きないようで。
さて、そんな俊成を訪ねてきたのは、西行法師。
彼が来たその日・・・俊成が屋敷に戻ると・・・なんと歌の勉強をはじめていた定家!!
一体何があったのか!?
でも、
父の跡を継ぐのではなく、西行のように、アウトローになるというのだ!!
孤独にそぎ済まされた感性。
自由に旅へ出て詠みたい時に、歌を詠む。
それをミーハーだという俊成。
すると、定家は出家したいと言い出してしまったのだ!!
当然俊成はそれを許そうとしない。
西行は何を言ったのか?
旅と歌の話をしただけだという西行だったが・・・結婚させてはどうかと提案してきたのだ。
・・・自分はその妻子を捨てて出家したくせに(><)
そこで俊成は歌の稽古をつけている式子内親王にその悩みを打ち明けると・・・。
式子は定家に一度会ってみたいと言い出したのだ!!
出家を思いとどまらせることが出来るならと、一縷の望みをかけて彼女との対面を勧める俊成。
あくまでも表向きは歌の詠み会。
今、定家に必要なのは、働く理由。
そして、緊張しながらも式子との対面を果たす定家。
御簾越しに聞いた式子の声、よい香。
式子の魅力に一発で虜になってしまった定家。
で、屋敷に戻った定家は
「父上の跡を継いで、立派な歌人になります!!」
わはは!!
なんだこの優柔不断な流され男(><)
コロコロ自分の意志を変える定家。
今はすっかり式子に夢中~♪
でも、所詮身分違いの恋。
まずは彼女から教養を学ぼうと、歌の相手をすることになった定家。
式子は定家の歌は知識はあるけど、心が浅いとズバリ(><)
ようは恋愛経験とかそういうことがないという定家。
すると式子は一言。
「では私と恋をしてみますか?」
恋?
鯉違い~~~(><)
「もちろん、ごっこ遊びですが」
あ、やっぱりね~。
「歌は想像力が試されるのです」
経験してないから・・・ではなく、想像してみる。
そんなゲームめいたやり取りを交わすことになったふたり。
それでもふたりの歌の詠み合いはなかなかいい感じで進んでいるようで。
色んなシチュエーションを想像してみる定家の恋歌は格段によくなっているよう。
やれば出来る子、家定♪
では、これにはどんな返歌を?
そう言って式子が出した歌は・・・。
『玉のをよ たえなばたえね ながらへば
忍ぶることの よわりもぞする』
この恋を忍ぶことにいつか耐えられなくなるなら、私は今消えても構わない・・・。
だがこの恋歌を発見してしまった俊成は驚きを隠せない。
何か間違いをおこしてないか?
息子と式子の間を疑うのだが・・・定家はありえないと一言。
どうやら彼の中ではごっこ遊びでちゃんと一線は引いてるようだけど・・・。
だがその頃、定家に結婚話がきたよう。
でも-------実は定家、かなり無理をして心を抑えているようで(^^;)
自分と式子・・・ありえないと分かっていても、少しは期待してたんじゃないか。
これを笑い話として式子に聞かせる定家。
だが、彼女は結婚を受けろと言い出したのだ!!
ごっこ遊びだったら、ここで私を捨てて~って言うのではないのか。
茶化すなという式子に、定家はついに自分の真剣な想いを打ち明けたのだ!!
「僕はあなたが好きなんです。
だから結婚したくありません!!
ままごとじゃなくて、本当にあなたが好きなのに!!」
そして、思わず式子の腕を取って御簾を超えてしまった定家。
戸惑いつつ、腕を放せと命じる式子。
「ままごと以上の事を私に求めないで!!
迷惑です」
その言葉に、冷静になった定家は、もう会わないと去っていこうとする。
だが、それをとめたのは・・・式子。
直衣の裾を掴んで、またいらして、歌を交わしましょうと、残酷なことを告げる式子。
「ままごとでも・・・それが私に出来る精一杯です。
歌だけなの。
歌だけがどこまでも自由なの。詠うことしか出来ないの。
だからどうか、詠って・・・定家。
私を許して----------」
酷い女に捕まったといいながら、それでも式子への想いを断ち切れず、彼女を抱きしめる定家。
『思ふこと 空しき夢の なか空に
たゆともたゆな つらき玉のを』
忍ぶことが辛くとも、思うことがむなしくとも、どうか消えてしまわないで・・・。
これは先日の歌への返歌。
そして、また来ますという定家。
「夢を詠うのは自由なんでしょ」
その言葉に、涙を浮かべてええと微笑む式子。
だが---------彼女はまもなく永遠に旅立ってしまうのだった・・・。
式子の死で、定家の忍ぶ恋も終わりを告げた。
もう忘れよう。
すべて捨てて、歌もやめてしまおう。
式子からの恋歌を燃やしてしまおうとしたその時。
「歌だけなの。
歌だけが、どこまでも自由なの。
だから詠って、定家---------」
その言葉を思い出した定家。
それが彼女の願いだというのなら・・・。
『来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
焼くやもしほの 身もこがれつつ』
待ってもあなたは来ないけど、私はいつまでもあなたを想い、胸を焦がしています。
詠い続ける。
歌を伝えていく-----。
定家の選んだ歌で飾られたふすまを見て、満足そうな頼綱。
「歌はまるで生きているみたいだ。
僕はその命が耐えぬように伝えていきたい。
そして後世の人々が同じ気持ちを抱いてくれたなら、それはきっと、素晴らしいことだ----」
定家の歌がちゃんと最後に詠まれたのは締めとしては最高だなぁ。
実にイイハナシだった。
実らぬ恋。
忍ぶ恋。
それはどれだけの年月がたとうと関係ないのだ。
この作品は、本当にそれをしっかり伝えてくれた。
遠い過去の話ではなく、今でもありえる話。
最後の定家の言葉がこの作品のすべてだなぁと。
いやぁ、独特な世界観と作画でとっつきは悪かったんだけど、視聴したら面白い!!
毎回のコントめいたアバンはこの際遊びと割り切って、楽しめたのでいいや。
何せ中身が濃い。
今までただの上の句、下の句でしかなかった百人一首の歌にこんな意味が含まれていることを学べただけでもいい経験になったし。
声でも楽しませてもらえた作品だったわ。
これをアニメに・・・と企画してくださった方に感謝!!
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