ふたつの強さ-------!!
西田が負けたことで、千早の集中力が増す。
そして、千早は、須藤により、札が読まれる前の、息継ぎの段階で札を取って見せたのだ!!
何故千早は音の前に反応しているのか?
それが知りたい須藤。
そして甘糟。
千早に、声も、音も囚われる。
そんな感覚を感じる須藤。
甘糟の目の前にいるのは---------周防!!
千早には一字決まりが20枚あるのだ!!
「いいんだ。
説明できない。
音になる前の音。
聞こえるんだ、私にも!!」
ものすごい集中力で、甘糟との5枚の差を一気に縮めた千早。
焦った甘糟。
周りを見るとひょろくんも負けている。
なんでこんな苦しい試合を組んだのか?
だが、須藤はもういない。
今の主将は自分。
北央は強い。
その強さを、今こそ示すときなのだ!!
1枚差でいいのだ。
最後に勝利すれば。
皆接戦。
駒野の相手は昨年15枚差で負けた拓磨。
だが、相手は昨年の弱い駒野しか覚えていないから、かなり焦っているよう。
でも、駒野は昨年彼に負けたことで、必死に練習をしたのだ!!
かるた歴はもちろん駒野の方が短い。
それでも・・・!!
「この1年、かるたが楽しかったのは、絶対僕の方だ!!」
ちはやふるの札を取った全員。
だが、残り札は-------なんと全員2枚。
4組同時の運命戦!!
こんな試合見たことない!!
焦る西田。
北央の札わけに気づかないで集中する千早と奏。
太一と駒野は気づいたようだけど・・・一体何をしているのか、彼らは。
運命戦は読まれる札が五分五分。
自陣を守るのが鉄則。
だがこの札の配置は・・・。
北央は確実な勝利を得るために、さりげに札の文字を告げ、自陣の札を2枚ずつに分けて見せたのだ!!
なるほど。
これなら確立は2倍になると。
既に1勝している北央の隙のない攻撃。
これは瑞沢の団体戦の準備不足。
失態を痛感した太一。
西田は「俺のせいで!」と激しく自己嫌悪し、後輩に強くしてやると言ったのにと、悔し涙をかみ締める。
そんな西田の姿を見て、千早は敵陣を攻める姿勢を見せ、素振りを始めたのだ!!
太一もそれに習う。
太一には残りの読まれていない札まで分かる。
決まり字は3文字目!!
「諦めてたまるか!!
瑞沢の三勝を!!優勝を!!」
敵陣の守りを崩すなど無理だ!!
ひょろくんはそう考える。
だが、責める気満々の太一の闘志が伝わるのだ!!
「抜いてやる!!」
そして・・・読まれた札に手を伸ばす太一。
焦ったひょろくんは、なんとお手つき!!
ここにきて、ありえない失態。
だが、これは太一の本気が、諦めない攻めが、ひょろくんの焦りを誘発したのだ。
「瑞沢1勝!!」
やったぁ!!
高揚させた太一の声。
マモ、さすがだったなぁ♪
いやぁ、思わず拍手しちゃったわ(^^)
手に汗握るとはまさにこのこと。
これで五分の勝負!!
心の中でひょろくんを責める甘糟。
「勝ってひょろをぶん殴る!!」
守っての勝利ではダメなのだ。
自分たちは北央のかるた部なのだ!!
甘糟も素振りを始めて、攻める姿勢を出す。
そして読まれた札は-----!!
早すぎてどっちか分からない。
審判すら判断できないほどの早さ。
だが・・・千早は同時だと申告。
そうなると自陣の取り分となり--------北央の勝利!!
なんという試合。
なんという決勝戦。
こんな見ごたえある試合はなかなかないだろう。
まさに団体戦の極み。
終わった瞬間、観客達から拍手が出るほどの白熱戦。
須藤は甘糟に問う。
北央は東京都の1番か?
すると・・・甘糟は最後の札は、千早に吊られて手が出ただけだと認めたのだ。
音は聞こえていなかったと------。
「だっせ」
そう吐き捨てる須藤。
「東京で1番になれないなら、せめて全国で1番になれよ」
って、いいアドバイスかと思えば、応援、部費で見に行くのかよっ!!
流石だ須藤!!
で、負けた千早はというと・・・寝ちゃってるし(><)
そろそろ起そうかと話をしていた所、急に起き上がった千早は、充実感に満ち溢れた表情で皆に告げる。
「楽しかったね!!今までで一番楽しかったね!!」
誰も西田を責めない。
そして千早の言葉に賛同。
これが瑞沢の1年間の成長の証なのだろうね(^^)
そして、その帰り道。
筑波は弟たちと用事があるからと別行動。
菫も途中で皆と別れてしまう。
筑波は、弟たちと一緒に白波会へ入りたいと、原田先生に申し出に行ったようで。
原田先生、一気に4人も入会で大感激♪
強くなりたい。
その想いは同じ。
そして、なんと菫までも!!
5人目の入会者!!
いいねぇ。
先輩たちに触発された2人の新入生たち。
これで本当にかるた部の一員としての自覚とやる気を出してくれたよう。
みんなで同じ道を進める。
これは絶対強くなれる!!
これから瑞沢が強豪になるために。
あさってからはまた全国大会へ向けて練習開始!!
そして、太一と一緒の帰りの電車の中、千早に届いた新からのメール。
大喜びで開いたそれ。
「高校選手権、決勝楽しかった?」
それを読んで、思わず泣き出してしまう千早。
小学生の頃、初めて3人で挑んだ団体戦。
負けて悔しかった千早は大声で泣いた。
だが、新は何故泣くのかとなだめてくれた。
「すごい、楽しかったが」
ぼろぼろと涙を流す千早。
そんな千早を見て複雑な心境の太一。
「新。
今までで一番楽しかった!!
一番-----悔しかった」
決勝戦だもんね。
それに1枚差の勝敗。
こんな勝負が出来たからこその喜び。
そして悔しさ。
それを感じることが出来た千早は、またかるたに情熱を注ぐのだろうな。
太一は、自分ではメールの1本でここまで千早を揺り動かせないと思ったのかもしれない。
やっぱ最後は新が持ってってしまうんだよなぁ。
太一派としては、頑張れとしか言えないっ(><)
でも、近くにいるからこそ一緒に成長も出来るし、いろんな感情を共有する事も出来るんだろう。
同じチームだから。
そばにいるのがあたり前になってるから、そのありがたみが分からないという事で(^^)
いやぁ、今回も熱かった!!
そして実に充実した内容だったなぁ。
面白かった!!
次は全国大会だ!!
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