3回戦は、詩暢と---------!!
A級クイーン戦に、負傷している右手を使わないわけにはいかない。
準々決勝。
甘粕対江室。
鈴木対新。
恵夢対真琴。
詩暢対千早。
今までの登場人物が一斉に出演か。
こりゃすごい対戦だ。
でも、詩暢の最初の感想が、
「つまらないTシャツ」
って、お前にだけは言われたくなって(><)
でも、対抗意識を燃やした千早は、しっかりTシャツの下に着込んでいたベアの絵の描いたレアタンクを見せたのだ!!
お前ら何の対戦だって話。
怪我をした千早の手。
大変やねと気遣う詩暢。
「私も右手で取りましょか」
そんな事を言われて怒りの千早。
「冗談でもそんな事言わないで!!」
今日まで、姉に呆れられるほど詩暢の試合の映像ばかり見てきた。
目標にして来た速さ。
最初の句が読まれたけれど・・・
やっぱり詩暢は早すぎる!!
ミスなく決まり字の瞬間にピタリと札のふちを刺すように取る詩暢の隙のないかるた。
音もしないのだ。
札に手がついているような感覚なのだ。
詩暢の気になるのは新だけのよう。
それでもなんとか囲い手で取った1枚。
それは今までの対戦で、左手の人が取りにくい札の位置があることを知ったから出来た取り。
苦手な札を、いつもと反対側に置いた千早。
だが、それで逆に詩暢に勢いを与えてしまったよう。
「どうやったら勝てる!?どうやったら!!」
得意札も、札際で負けている。
食らいついてはいるのだけれど・・・正確に取る練習はしてきたのに取れないのだ。
そして
千早は湿布を取ってまで戦いに望んだのだ!!
負けたくない。
痛みすら忘れてみせようとした千早。
だが・・・やはり確実に千早を蝕む怪我。
持ち上げた札を落としてしまったのだ!!
それでも集中してかるたに望む千早の姿勢。
詩暢は昨日団体戦で千早は優勝したのに、何故個人戦でここまで集中できるのか?
それが分からない。
だがそれは詩暢の過去を思い出したよう。
同世代の子と一緒にかるた会で試合をしていた。
でも、ライバルと言ってくれたのが嬉しくて、手を抜いてしまっていたのだ。
だがそれを見抜いていた先生は、ずっと年上の子と当たらせる事で、詩暢の素質を引き出してきたよう。
「あの子は一人になるほど強くなる」
そう言った先生。
それは正しかった。
だから同世代のその子とはもう戦えなかった。
そして・・・
圧倒的差をつけて23枚対2枚差で負けた千早。
試合に負けて悔し涙を流している千早を見て、詩暢は思う。
「もう何枚か、取らせてやってもよかったかな・・・」
やはり先生は正しい。
だがその時、詩暢の腕を掴んだ千早。
涙で目を真っ赤にしながら、それでも詩暢に言うのだ。
「ありがとう!!手加減しないでいてくれて!!
またかるたしようね!!」
それは今まで詩暢が言われたことがない言葉。
「・・・いつ?
いつや」
「クイーン戦で!!」
次は1枚も取らせない!!
そう誓う詩暢だった・・・。
詩暢にとっても、対戦相手が出来た瞬間だっただろう。
手加減なく戦える相手が。
「終わっちゃった・・・詩暢ちゃんとの試合。
終わっちゃった・・・私の夏」
悔しさをかみ締める千早。
涙が止まらない・・・。
一方、菫も3回戦進出!!
太一に褒めてもらえる事を祈っての出場。
でも、残念ながら3回戦敗退。
って、
アンソニー三木さん一言だけの登場~!?
勿体無いっ(><)
筑波は3回戦突破。
だが・・・次のメインは・・・どうやら太一のよう!!
ひょろくんとの何度目かの対戦!!
どちらにとっても因縁の対決。
今度こそA級に!!
その思いはどちらも強いはずだから。
太一か、ひょろくんか!?
千早があっという間に負けてしまったから、注目はこちらだな。
千早が勝つのはやっぱり出来すぎだと思うから、これは負けて正解だと思う。
今年は団体戦優勝できたし。
それに注目はやっぱ団体戦でも熱い姿勢を見せてくれた太一だよね。
これは次回めちゃ注目だわ~(><)
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