最後の宴-------------!!
奪う者と奪われる者。
主人の望みにこたえ、十分な働きをみせるファントムハイヴ伯爵家の使用人たち。
前回から本当バトルがスゴイ。
そしてどんどんお話が深くて重くなってる。
聴こえた銃声に警戒を強めるビーストとダガー。
だが、彼らの前に立ちはだかったのは--------バルド!!
そこへメイリンとフィニも加わり、逃げるしかできないビーストたち。
容赦なく浴びせられるメイリンの銃弾。
逃げた先では像を投げつけるフィニ。
ここはやはり不利だと悟った二人は一度上に出て皆と合流しようという事に。
だが、二人がたどり着いた先は------バルトの持ち場、厨房!!
ここへ追い詰められたのも、すべて計算だったのだ!!
ここはバルトの聖域。
執事にも内緒の道具があるといって、彼が取り出したのは------最新兵器!!
巨大な連射銃をぶっ放すバルト。
その弾から必死にビーストを守ろうとするダガー。
威力は格別だけど、精度はイマイチのその兵器に少々ご不満のバルト。
どうやらこれ、試し撃ちの実験でもあるようで。
実戦で使えるか?
報告はシエルにされるよう。
そして・・・立派にビーストを庇ったダガー。
「連れて行きたかった・・・丘の、向うに・・・」
涙を流し息を引き取ったダガー。
許さないと怒りを燃やすビーストはすぐにバルトに食い掛かる。
その鞭を小麦粉の入った袋で庇ったバルト。
厨房内は小麦粉が充満し、煙状態に。
そこへフィニがガラスを割って出口を確保。
そう、これもすべて戦場を体験してきたバルトだからこその下ごしらえだったのだ!!
この可燃性の粉は、爆発性のガスと同じ。
「悪いなねぇちゃん。
これが俺たちの仕事なんだよ」
そう言って靴のかかとでマッチに火を灯したバルト。
まずは自分の葉巻の火を。
そう。
彼らはシエルとセバスチャンが雇用した私兵。
彼らの最優先は、何があろうとファントムハイヴ家の秘密と誇りを守る事。
それがファントムハイヴ家の使用人なのだ。
ファントムハイヴ家は女王の憂いを取り除くために存在する影。
その話を聞かされ、目を見開くジョーカー。
すべては自分たちの敵の力を甘く見ていた結果。
ジョーカーは皆の命が危険にさらされた事を知る。
そして------ビーストの前に投げられた火だね。
「ジョーカー・・・!!」
スローモーションで流れる景色の中、仲間と振り向くジョーカーを思い出したビースト。
次の瞬間、厨房は爆発し、炎に包まれるのだった-------。
・・・美しい光景だったなぁ。
だからこそ切なくて悲しくて・・・残酷で。
彼女を迎えに来たのは・・・グレル!!
てっきりセバスチャンがいると思っていたグレルは、空振りに仕事する気も失せたようで。
だが、ビーストのシネマティックレコードを見ていると、そこにはセバスチャンとの夜のシーンが!!
嫉妬全開で、変わりなさいよと叫ぶグレル。
・・・いや、本当潤じゅんお疲れ様だわ(^^;)
「燃え上がる熱い夜も凍らせる絶対零度の瞳、ゾクゾクしちゃう♪
最高に最低DEATH!!」
わはは!!
もう完全独壇場だったなぁ。
本当彼の持ってき度は半端ないわ。
しまいには
「いつか戦い以外であなたの燕尾服を脱がせた~い!」だって。
また殺し合いをしましょう♪
「頼む、生きててくれ------!!」
今はそう願うしかできないジョーカー。
自分たちはどうすればよかったのか?
出来る事はたった一つだけだった。
でも、もし生まれたのがこの国じゃなかったら・・・。
あの時、ケルヴィンの手を取らなかったら・・・。
自分が、体がこうじゃなかったら・・・。
悔し涙を流すジョーカー。
「みっともなく泣くな。
泣いたって何も変わらない。
いつだって世界は誰にも優しくない」
蔑みの目を落とすシエルだったが、その言葉の裏では、かつて自分も同じように誰かにすがり助けを求めるしかできなかった事を思い出していた。
這いつくばって、誇りも人間としての尊厳も奪われたあの儀式の中。
シエルは復讐を誓った。
ジョーカーたちを助けはしない。
それでももしかしたら自分たちの足で立ち直って欲しかったのかもしれない。
だがその時。
追加を持ってきたとこの異様な場にそぐわぬ能天気さでもって現れたのは・・・先生!!
早く逃げてくださいと言い募るジョーカー。
だが、それを受け、どうしてだいと不思議そうに返した先生。
誘拐の実行犯はあくまでジョーカーたち。
依頼主はあくまでケルヴィン男爵なのだ。
逃げる理由などないという先生。
そう言って、車椅子から立ち上がってみせたのだ!!
先生は足が動かないという演技をしていたよう。
どうやら警戒されないための予防だったようで。
その時漸くケルヴィンが殺されているのを発見し、遺体に駆け寄る先生。
でも、その死を悼むのではなく、ようやく自分の志を理解してくれるパトロンがいなくなった事を残念に思っているだけのよう。
理想?
先生の理想は・・・完璧な義肢作り。
そして研究の末にようやく完璧な素材を見つける事に成功したというのだ!!
木よりも軽くて丈夫。
陶器特有の無機質な美しさ。
誰も見つけられなかったその素材は、集めるのが難しい代物なのだそう。
それは--------ここでしか手に入らないもの。
そこまで聞いてシエルが理解する。
まさか・・・!!
どこかに捨てる手間もいらなくなる。
最高のリサイクルだと言い出す先生。
まさか------!!
そう。
材料は、ここで無残に無機質にケルヴィンを喜ばせる為だけに操られた子供たちの骨だったのだ!!
そこにたどり着いたジョーカーはすぐに自分の体を痛めつけ、何度も腕を床に打ち、拒絶反応を示す。
なんてものを!!
知っていたらそんなものを受け取りはしなかった・・・。
だが、本当にいらなかったものだったか?
腕を貰った事で、何でも掴めた。
足を持たないビーストを抱きかかえる事も出来た。
彼女の足になる事だってできたではないか。
何が正しくて何が間違っているのか・・・。
絶望に打ちひしがれるジョーカー。
ここでの仕事は終わったと溜息の先生。
すると彼は今度はシエルに自分を雇わないかと持ち掛けてきたのだ!!
更には嬢王陛下に紹介してほしいと!!
女王もお歳だし、僕はいい仕事をするというのだ。
「その口を閉じろ、下衆」
理解を示さないシエルに、最高のものを作るには最高の材料が必要だと思わないかと、檻の中に入っていた少女を引きずり出した先生。
そして少女を中央にある祭壇に乗せたのだ!!
それがあの日の自分と重なる。
途端に怯えだすシエル。
牛の骨ならよくて人間の骨はダメ。
誰が決めたのか、そんな事を。
そして先生は取り出したナイフで少女の胸を一突きしてしまうのだった----------。
「誰か!!誰でもいい!!」
あの時そう叫んだシエル。
重なる光景に、思わず嘔吐してしまう。
汚れた手。
それを掴んだセバスチャンは
「坊ちゃん。
何を恐れる事があるのです?」と宥めるようにその体を抱き寄せ、汚れた口元をぬぐってみせたのだ。
「あなたは今、檻の外にいるのですよ。
マイロード。
さぁ、私の名前を呼んで」
セバスチャンの瞳が紅く染まる。
ゆっくりと解かれるシエルの眼帯の紐。
・・・ううう、たまらんシーンですなぁ♪
「セバスチャン!!」
眼帯が落ちたその瞬間。
「こいつらを殺せ!!」
シエルの命令がセバスチャンを動かす。
一瞬で穴が開いた先生の身体。
つぶされたケルヴィンの頭部。
「終わりましたよ」
するとシエルはセバスチャンに抱えられたまま、ここを燃やせと次の命を下したのだ!!
だが、女王陛下の命令は事件の犯人捜しと子供たちの救出ではないのか?
それでもシエルは強く命じる。
「命令だ!!」
セバスチャンは血に濡れた手袋を口で咥え脱ぎ落とすと、瞳を赤くさせ、にやりと笑みを浮かべたのだ。
「イエス マイ ロード」
セバスチャンは蝋燭の炎を操り、屋敷すべてに火をつけるのだった-----------。
なんというか、本当切ないなぁ。
救われたのは半分。
苦しみの中、それでも他に生きるすべを持たなかったジョーカーたちはこうするしかできなかった。
悲しいねぇ。
生きていくことのむずかしさ。
時代の事、国の事。
そういうのも絡めてこのなんとも言えない物悲しい展開に胸が締め付けられた。
次回は更なる追い詰めが待ってる。
ラストはどうつなげるのかしら。
そしてジョーカーに早馬を飛ばしたスネークは?
しっかり見届けたい。
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